その自転車走行、罰金または懲役かも。歩道走行OKな場合とは?

自転車走行の正解は…? 国土交通省や警視庁のHPによると「車道が原則、左側を通行。歩道は例外、歩行者を優先」と定められています。

2024/07/10 22:00

その自転車走行、罰金または懲役かも。歩道走行OKな場合とは?

4月に「逆走する子供乗せ自転車」の動画がSNSで炎上しました。車道の右側を走ってきた自転車がクルマの前に立ちふさがって、クルマのドライバーを罵倒する様子が拡散したわけですが、ここでポイントなのは「逆走」の2文字。

この件に限らず自転車走行には罰金・罰則付きのルールが明確化されていますので、知らないうちにルール無視しないためにまとめてみました。


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■自転車は「車両」。車道を走るのが基本

自転車の走行については国土交通省警視庁のHPによると「車道が原則、左側を通行。歩道は例外、歩行者を優先」と定められています。

1.原則、車道を走る
2.車道を走行する場合は、左側を走行
3.例外として、歩道を走ることも認める
4.歩道を走行する場合は歩行者を優先

1と2を違反した場合は、3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金。3と4は2万円以下の罰金又は科料と罰則が設けられています(警視庁「自転車のルール」より)。「逆走する子供乗せ自転車」は2に違反していて、厳密にいうと3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金というわけです。

逆走はしないまでも、ここ最近、車道を走る自転車をよく見かけるようになりました。子どもを前後に乗せた自転車が車道をフラフラ走る様は、クルマの運転者側からすると恐怖でしかありません。そう思っている人が多いために「逆走する子供乗せ自転車」が炎上したのかもしれません。

クルマを運転していると、急に歩道から車道に自転車が飛び出してきたり、自転車同士で追い越して、車道に飛び出してきたりと危ないシーンも数多くあります。

前述したように法律上では自転車は「車両」なので、歩道ではなく、車道の左端を走ることになっています。ただ最近、道路上に自転車マークや矢印が描かれている道が増え、急激に車道を走る自転車を多く目にするようになりました。

しかも青いペイントで「自転車専用」と書かれているところもあれば、矢印とともに自転車マークが書かれているだけのところもあります。自転車はどこを走るのが正解なんでしょう?

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■バイクが「専用レーン」を走ると罰金7000円

自転車の走行エリアは4種類あります。一つめは「自転車道」です。

自転車道は、縁石や柵によって車道と歩道から分離されたゾーンのこと。これがいちばん安全です。自転車道内は双方向通行で、左側通行になります。ここはクルマやバイク、歩行者も通行禁止です。

その自転車走行、罰金または懲役かも。歩道走行OKな場合とは?

二つ目は「(自転車通行が許可された)歩道」。整備された新しく広い道路に見られるタイプで、自転車は歩道の車道寄りを走ります。

このタイプの歩道には、自転車通行可の標識が設置されていて、逆にこの標識がない歩道はすべて、自転車通行禁止。基本的に自転車は車道を走ることになります。

例外として、13歳未満の児童、70歳以上の高齢者はすべての歩道を走ることができます

その自転車走行、罰金または懲役かも。歩道走行OKな場合とは?

三つ目は「自転車専用レーン」車道の両端に青いペイントでしっかりと描かれたゾーンで、2012年から生まれた法令に従って誕生しました。

幅は原則1.5メートル以上と定められていて、車道の制限速度が50km/hまたは1日の交通量が4,000台を超える比較的大きな道路を中心に設置されています。

ここは自転車「専用」なので、バイクやクルマは走行できません。歩行者が歩くことも許されません。このレーンをクルマやバイクが通行すると違反となり、罰金を課され、切符も切られます。反則点数2点で、それぞれの罰金はクルマ9,000円、バイク7,000円也。

その自転車走行、罰金または懲役かも。歩道走行OKな場合とは?

四つ目が「車道混在」。最近は、幹線道路から生活道路まで、あちこちに自転車ナビマーク、ナビラインと呼ばれるピクトグラムが描かれていますが、このマークのエリアは自転車専用ではなく、文字通りクルマと自転車が混在するエリア

その自転車走行、罰金または懲役かも。歩道走行OKな場合とは?

定義としては40km/hもしくは1日の交通量が4,000台以下が目安とされています。このナビマーク、ナビラインは、自転車の左側通行を促進させ、歩道内における自転車事故を減らすことが目的とされています。

ナビマーク、ナビラインは自動車専用レーンと同時期に普及してきたため、新しい法令かと思われがちですが、以前からあった自転車は車道、左を走る、ということを普及させるための施策のようです。

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■「クルマ対自転車」の事故は半減している

自転車専用レーン、ナビマーク・ナビラインの普及に従って、車道を走る自転車は明らかに増えている印象です。

歩道を走らなくなったので、歩行者との接触事故は減っても、逆にクルマとの事故が増えているのでは? と思ったのですが、日本全国におけるクルマ対自転車の事故は、自転車専用レーン誕生直後の2013年は10万2,118件だったのに対し、2023年は5万5,735件と半減しています(自転車(第1・第2当事者)の相手当事者別交通事故件数の推移より)。

ここ数年は横這いで推移しているものの、自転車専用レーン、ナビマーク・ナビラインの採用で一定の効果は出ているといえるでしょう。

クルマのドライバー、自転車ユーザーともに、お互いが車道に走ることに慣れてきて、気を遣うようになったのかもしれません。何より、自転車が逆走した動画がこれだけ炎上するのは、私たちが自転車の交通ルールやマナーに対して、厳しくなった証拠かもしれませんね。

Photo: Yohei Amazaki

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(取材・文/GIZMODO

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