アプリで会ったのは高収入のイケオジだけど… 彼の放った“ひとこと”が気になりすぎた

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・こいでまほが、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

小出真保

ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。

40手前でマッチングアプリにハマり、半年後に彼氏ができ、8ヶ月付き合って別れ。そして今に至ります。

コロナ禍マッチングアプリにハマり、一気に13社インストール、2000マッチ以上、216人とデートしてきた私。ハイスペック男とのデート、30分で帰るデート、”カジュアルな関係”になった人もいました。

たくさんの出会いがあったなか、39人目の彼が大好きになり、真剣交際できるも、結婚の折り合いがつかず泣く泣く8ヶ月でお別れ…大失恋。今、辛い気持ちを抱えたまま、またマッチングアプリ生活に戻っています。


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■違和感

最近は、40代半ばくらいの年上とマッチングする流れになっていました。そして、審査制のハイスペックマッチングアプリTは、チャラチャラしてるとは思いつつも、なぜか惹かれて開いてしまう…。そして今回、マッチングしたのは40代半ばの会社員。高収入で身長は185センチ。写真の印象は、整った顔立ち。なぜ、マッチングアプリをやっているんだろう、と、疑問が生まれました、しかも婚姻歴はなし。

それにしても、写真の撮り方に違和感を感じました。顎に手を当てて、目線は逸らし、どこ見てるの? という撮り方。たまにマッチングアプリにいる「モデルかよ男」。それなのか? 40超えてて承認欲求強め? すごくナルシスト感を受けましたが、会ってみることに。結局私は、見た目で選んでしまう…。

お店は自由に選んでいいと言われたので、飯活とは思われないような美味しいもつ鍋のお店を選びました。彼は、待ち合わせの時間より早めに待っていてくれました。「すみません、お待たせして」と急いで向かうと、「どうもどうも」と、高身長の彼は個室で狭そうに会釈。その姿にとりあえず、そんなにヤバい人ではなさそうとホッとしました。

私は、思ったことをズバリ聞いてしまおうと思いました。「なぜ、その容姿で未婚なのですか?」

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■独特の会話

失礼なことを聞いてるかな…とは思いましたが、本当に気になったし、データとして欲しいという好奇心も湧いてしまいました。すると「あー、めちゃくちゃ言われます、この年まで結婚できてないと、ヤバいやつなんじゃないかって」。私はさらに安心しました、この返答が来る人は自分のことを客観視できているし、楽しく自虐しているように見えました。

「親にも、本当に女性が好きなの? とか、サイコパスなの? とか。違うんですよ、転勤ばかりで本当に出会いがなくて。先月まで北海道にいましたし」。たまに聞きます、地方に移動ばかりで本当に出会いがないということは。ただ、夫と移動となると、結婚生活が浮かばない、お笑いはやめないし私は東京にいたいとも思い、そのあたりも聞いてみました。

「結婚したら単身赴任とかになっちゃうんですかね、寂しいですけど。結婚願望はめちゃくちゃありますよ」。相手に結婚願望があることは、私にとってはマストの条件。それに彼は容姿端麗だし、稼いでるし、変なことも言わないし、何も問題なさそうなのですが…。何かが、おかしいのです。会話が独特でした。

「私もこの年まで結婚できてないので…ヤバいのかもしれません、よくわからなくなってます」と話す私に、彼は「んー例えば…」と言いながら、「AさんBさんCさんといまして、Aさんは綺麗だな好きだなって思っても、Bさんのここがいい、でも変わってくれないとか。じゃあCさんは? ここが強みだなとか、そういうのがまさに恋愛ですよね」とつづける彼。

うんうん、わかる~と、うなづけない会話。言いたいことはなんとなくわかるけど、やっぱりわからない。掴みどころがいっさいありませんでした。会話の節々にそれは現れていました。

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■僕のインスタ

私は恋愛の話をやめて、趣味の話に移行。するとここで最初に感じた違和感がハッキリとしてきました。写真から漏れてくるナルシスト感はこれかと。「え? 僕のインスタ見てないの?」。はい? インスタ?「めちゃくちゃあげてますからぁ! 趣味!」。

その場で無理矢理インスタグラムを開くことになり彼のページを見てみると…インフルエンサーかってぐらいの写真の画質の良さ・撮り方・加工された顔・海・高級焼き肉・お酒・海外の写真…。

「綺麗ですね…」そうとしか言えない私に「これだよ、ちゃんと見て!」また無理矢理見せられたのは、ベルーナドームで西武ライオンズのユニホームを着て、めちゃくちゃキメている彼。野球の話なら少しはついていける。「ライオンズファンなんですね」と話す私に、彼はお酒も入っているからかテンションが上がり、ライオンズの話を熱く語りだしたので、聞く側に回りました。

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■抑えられない好奇心

彼のインスタの感じと「僕のインスタ見てないの?」発言が非常に気になる。彼のマッチングアプリのプロフィールは、インスタのリンクを貼っているということになります。著名人ならわかりますが…けっこう変わってる気がする、それって、なんの承認欲求なんだろう。

モヤモヤしたままお店は閉店へ。外に出ることになりました。渋谷の街を歩く私たち。ふとショーウィンドウに映る私たちは身長の差が凄い。ちんちくりんの女に、高身長イケメンの彼氏がいる…というふうに見られているんじゃないだろうか。そうすると急に、少し気分が良くなってきました。まぁ、やっぱりかっこいい人と街を歩くのは、いいよね…。

ですが、2ステージ目(次のデート)に進むことはないかなと思いました。会話もそこまで盛り上がらなかったし。すると「LINE教えてください」。意外でした。それともこれは、男性の礼儀なのでしょうか? LINEを交換すると「今度、ライオンズの試合誘ってもいいですか?」。

え! 2ステージ目行くんだ! あの承認欲求まみれのインスタは気になるし、会話も変だけど、なんだか面白そう…というのと、彼と並んでデートする分には気分が良いという理由だけで、ライオンズの試合を行く約束をしました。結局私は、そういうやつなのか? 抑えられない好奇心。

しかし、ライオンズの試合中に、決定的な”ひとこと”が…。やっぱり結婚できないのは本人に問題あり? そのあと、マッチングする男性たちはみんな割り勘男? 続く!


◆こいでまほ

太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・こいで まほ

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