王貞治監督で戦った第1回WBCの苦労を武田一浩氏が告白 「ダメだと言ったのに…」

元日本ハムファイターズの武田一浩氏が、王貞治監督の下で戦った第1回WBCを回想。怒りを感じることもあったそうで…。

元日本ハムファイターズの武田一浩氏が、元広島東洋カープ・高橋慶彦氏のYouTube『よしひこチャンネル』に出演。王貞治監督の下、投手コーチ務めた第1回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の裏話を語った。

【動画】武田氏が第1回WBCを振り返る


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■第1回WBCを振り返る

投手コーチとして参加した第1回WBCを振り返った武田氏は「いろいろあったんですよ、本当に。選手の使い方もあったし」と語る。

さらに「予選でも負けていいということはないんですけど、負けたんですよ、韓国に。それも僕がブルペンにいて、ダメだと言ったのに使って負けたんですよ」と回想。

そして「(韓国に)絶対負けちゃいけないと思ってたんですよ。力の差はあって、勝てると思ったんですけど、負けたんですよ。そしたらアメリカでも調子こかれて。結構、イラっとしました」と話した。

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■当時は「結構噛みついていた」

武田氏は「(韓国に)負けると誰も思ってなかったですもん。でも負けたんで。王会長も言ってたんですけど、みんなの運が良ければ野球は勝てる。誰か1人でもそういうアレがあると勝てない。野球を辞めて聞いていて、なるほどと思いました。勉強になりました。王さんの言っていることに」と告白する。

続けて「僕は結構噛みついていたんですよ、そのとき。王監督にじゃないですよ。『こう使わないとダメです』みたいな。僕はブルペンにいるんで、ボールが合わないやつはわかるんです」と振り返った。

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■コーチは向いていないと…

さらに「ブルペンにいるときに、アメリカ戦あるじゃないですか。今でも覚えています。清水直行が『エイ!』って投げるじゃないですか。慶彦さんは一緒にやったからわかると思うんですけど、『エイ!』って投げるんですよ」と武田氏はアメリカ戦で同点2ランを許した元千葉ロッテマリーンズ・清水直行投手に言及。

そのうえで「勢いで行くんで、ブルペンから出ていくときに、『絶対、エイって投げるなよ』と言った。でも人の話を聞いてない。あのときにコーチは向いていないと思った」と告白していた。

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■崖っぷちから世界一に

王氏が指揮を執った第1回WBC。日本は東京ドームで開催された第1ラウンドで韓国に敗れ、2位で第2ラウンドに進出する。

アメリカで行われた第2ラウンドでも地元アメリカに「世紀の誤審」もあり敗戦。さらに韓国にも敗れ、準決勝進出は絶望的な状況に。

ところがアメリカがメキシコに敗れたため、失点率で準決勝進出。準決勝では2敗していた韓国に福留孝介氏のホームランなどで勝利すると、決勝で当時アマチュア最強と言われていたキューバにも勝ち、世界一の栄冠を手にした。

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