『虎に翼』脚本秘話に「心揺さぶられました」の声 “寅子とよねの対話”にはカットされた続きがあった…

朝ドラ『虎に翼』の第10話の本編ではカットされた、伊藤沙莉演じる寅子と土居志央梨演じるよねの対話を、脚本家の吉田恵里香氏が公開。そのセリフに「胸が熱くなりました」との声が。

伊藤沙莉

女優・伊藤沙莉主演のNHK連続テレビ小説『虎に翼』の脚本を手掛ける吉田恵里香氏が12日、公式X(旧・ツイッター)を更新。同日放送の第10話の“秘話”を公開し、ファンの反響を呼んでいる。

【投稿】カットされたセリフを公開


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■妻に暴力を振るう夫に…

第10話では、寅子(伊藤)ら明律大女子部法科の学生が、夫に暴力を振るわれていた妻が祖母の形見の着物などを返還するよう求めた裁判の判決公判を傍聴。

妻に着物を返還することを認める判決が下され、寅子らは大喜びする。しかし男装の学生・よね(土居志央梨)は「甘すぎます」と怒りをあらわにし、夫が何も反省していないことなどを指摘する。

その後、裁判所の出入口で夫から脅され、暴力を振るわれそうになっていた妻を寅子が助けるが、よねは「殴らせれば良かったのに」とつぶやき、「あそこで殴らせれば、私たちが証人になれる。暴行罪の現行犯で逮捕できた」と主張。

寅子は、法律は武器ではなく、弱い立場の人を守る盾や傘になると自身の考えを語る。

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■寅子とよねの対話

吉田氏は、「さて第十回のラストのシーン。よねの『殴らせれば良かったのに』発言のあとに、じつは脚本ではこんな台詞が続きます(ステラネットの連載にも書いたけど、私の脚本が長すぎるのが原因です。今回の現場では不当なカットは一切ないです)」と脚本の画像を投稿。

画像部分の脚本では、よねの「あの男を裁けるなら、あたしならそうするね」との言葉に、寅子が「…また彼女に痛い思いをさせろっていうの?」と問いかけ、「殴られたら殴られただけ傷つくのに??」と続けている。

吉田氏は「不当なことにも痛い思いにも慣れてはいけない。された分だけ傷つき苦しむことを忘れてはいけません。当人も周りもね」とつづっている。

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■「心揺さぶられました」「胸が熱くなりました」

吉田氏の明かした秘話に、ドラマファンからは「寅子とよねの対話、心揺さぶられました」「よねの発言に賢い! と思いましたが、寅子の考えも納得です」「よね寅のやり取りは胸が熱くなりました。書かれてあるセリフがカットされたのは残念ですが、その思いはとても伝わりました」といった声が。

また、「そこまでのセリフの流れや俳優さん達の演技力で、寅ちゃんが原告の女性に『これ以上痛い思いをさせたくない』気持ちはしみじみ伝わってきたように感じます」とのコメントに、吉田氏が「おっしゃる通りセリフなしでそれを感じさせる演出と演者さんに圧巻でした。これは今、傷ついている方に向けて発信したものですが、きちんと皆さんに伝わってると分かり嬉しく思います」と返信している。

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■カットされたセリフを公開