整形依存症の女性が「費用は5年間で8300万円超」 医師は脳損傷など副作用を懸念

18歳にして、100回以上も美容整形手術の経験を持つ女性。両親とは疎遠になり、医師からも健康被害の危険を警告されている。

2024/03/10 16:00

整形・ボトックス・注射

コンプレックスの一つや二つ、誰にでもあるだろう。だが過度なものは、自己肯定感の問題にも繋がってしまうようだ。ある女性の話題を、香港の『South China Morning Post』やインドの『Indiatimes』が報じている。


関連記事:酒気帯びで執刀した整形外科医が訴えられる 皮膚が垂れ下がった女性が手術を後悔

■18歳で100回以上の美容整形

中国東部に位置する浙江省出身のジョウ・チュナさんは、弱冠18歳にしてすでに100回以上の整形手術を受けている。

初めての施術は13歳の時だった。長年にわたって容姿に不安を抱え、周囲の同級生たちと自身を比較。さらに親戚からも「お母さんは美人なのに」と言われてきた。

劣等感や嫉妬心ばかりだったジョウさんは、コンプレックスの一重まぶたを治すべく、両親と相談して二重整形を行った。

関連記事:鎖骨を華奢にする「バービー・ボトックス」ブーム? 美容整形の進化は止まらず

■費用は両親が負担

コンプレックスは晴れたものの、国内で活躍する女優のエスター・ユーに憧れていたジョウさんは、次第に「彼女のように綺麗になりたい。有名になりたい」と思うように。これを機に、整形手術の依存症になってしまった。

施術のため、通っていた学校を中退。これまでの100回以上にもおよぶ整形手術にかかった費用は、5年間で400万元(約8,360万円)にものぼり、すべて両親が負担したという。

関連記事:身長を14センチ伸ばした31歳モデルが話題 整形手術で脚の長さを変える時代に

■医師の警告を無視したことも

ジョウさんはメディアに対し「これまで全種類と言っていいほど、あらゆる手術を受けました」と明かし、それには一般的な目の周りや鼻を高くするものから、細く見えるために骨を削るものまで含まれている。

また医師からは「目を大きくする手術を10回も受けたのだから、これ以上は危険です」と警告されていたにもかかわらず、それを無視し、別のクリニックで施術を受けたこともあるそうだ。

関連記事:BTSジミンに憧れる白人男性が9回目の美容整形 「彼が振り向く韓国女子の顔にしたい」

■医師は恐ろしい副作用を懸念

ジョウさんは、これまで一番つらかった施術を「骨を削った時」と回答。手術は10時間以上にもおよび、その後も水分しか口にできず、ベッドに15日間寝たきりだった。

さらに「手術は毎回怖いですが、それでもしなければなりませんから」と話すジョウさん。現在は、両親ともすっかり疎遠になってしまったようだ。

上海に美容整形クリニックを構えるリン・ヨンガン医師は、「これ以上の施術は大変危険です」と警告。筋肉の痙攣や神経麻痺による顔面崩壊、麻酔薬の過剰使用による脳へのダメージなど、多くの副作用が生じる可能性があるという。

・合わせて読みたい→酒気帯びで執刀した整形外科医が訴えられる 皮膚が垂れ下がった女性が手術を後悔

(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

自分の顔が嫌すぎて、整形に行った話【Amazonでチェック】