ドラマ25『季節のない街』の地上波放送が決定 池松壮亮、仲野太賀、渡辺大知が出演

4月5日深夜放送のドラマ25『季節のない街』は、宮藤官九郎氏が企画・監督・脚本を担当。個性豊かな住民たちが繰り広げる最低で最高な青春群像エンターテインメントだ。

■能登半島地震のあとで「どのように受け止められるのか」

宮藤氏:今年は元日から能登半島地震があり、新たに仮設住宅が建設され始めています。改めて災害の恐ろしさに言葉を失うと同時に、この作品が今どのように受け止められるのか。


ただ、触れないことが思いやりでは決してないし、逆境においても人間は逞しく、強く、同時に弱く、時に涙し、ときに笑い、だからこそ人生は面白いという、山本周五郎さんの原作が持つ普遍的なメッセージは、発表から60年が経った今こそ、現代人を勇気づけてくれると信じています。まずは気楽に30分、1話完結の人情喜劇をお楽しみください。


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■構想を聞いたとき「大きな不安に駆られました」

濱谷氏:宮藤さんから『季節のない街』を、災害で全てを失った人たちが暮らす仮設住宅でやりたい、という構想を聞いたとき、震災、疫病、紛争など、様々なことが起きる世の中で、とても意義のある現代的なテーマになると思いました。と同時に、仮設住宅のオープンセットをテレ東ドラマで作れるのかな…と大きな不安に駆られました。


登場人物たちに起こったこと、起こることは、とても苦しく、登場人物たちも常識を逸脱したような人ばかりです。ただ、それを重く届けるのではなく、毒はそのままに、ゲラゲラ笑えて、感動の涙を誘う、これが宮藤さんならではの人間賛歌なんだと、最終回までを通して痛感します。


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■ドラマ概要

季節のない街

“ナニ”と呼ばれる大災害から12年。今なお残る仮設住宅に、生きる希望を失った主人公の半助こと田中新助(池松壮亮)は、街で見たもの、聞いた話を報告するだけで最大1万円がもらえるという仕事を請け負い、猫とともに軽い気持ちでやってきた。

この街には18世帯ものワケあり住人が暮らしていたが、月収12万を超えると「即立退き」とあってみなギリギリの生活を送っていた。そして彼らはみな一癖も二癖もある曲者ばかり。

そんな中、街の青年部を名乗るタツヤ(仲野)と近所のリカーショップで働くオカベ(渡辺)は、半助を青年部に迎え入れる。徐々に街に溶け込んでいく半助だったが、やがてその仕事が街に思わぬ展開をもたらすこととなり…。


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■シナリオブックの発売も決定

書籍『季節のない街 シナリオ』(KADOKAWA刊)が放送開始に合わせて4月5日に発売することが決定。

全10話のノーカット版シナリオに加え、宮藤監督をはじめ、横浜監督、渡辺監督による各話の監督解説や、街の美術セット図面、場面写真、宮藤氏が憧れた放送作家・高田文夫氏からのありがたい総解説などが書かれている。

季節のない街

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(文/Sirabee 編集部・ほさかちよこ

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