教室にガムを捨てた犯人捜しで「針」を使った小学校教師 保護者の訴えで停職処分に

ガムを噛んで捨てた犯人を特定しようと考えた女性教師らが、針を使って児童の口の中をチェックしていたことが分かった。

教室・教壇・黒板

児童たちに並ぶよう指示し、それぞれの口の中を確認。不衛生かつ危険な方法で犯人探しをした教師が停職処分を受けていたことを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。


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■男子児童がおばに相談

タイで暮らす女性(30)が、サムットプラーカーン県の小学校に通っている甥(7)から「針で先生たちに刺されたの」「友達も同じ目に遭ったんだ」という話を聞き、耳を疑った。

女性が詳しい説明を求めたところ、甥は「1月25日の朝に先生が教室の床に落ちていたガムを見つけたの」「先生は(噛んで捨てた)犯人を探そうとしたけれど、誰も『自分がやった』とは言わなかったんだ」と話し始めた。

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■エスカレートした「指導」

甥の話によると、女性教師2名が児童らに「1列に並びなさい」と指導し、その後に一人ずつ口を開けるよう命じて口内をチェック。その際に針を使って細かく確認したというのだ。

許せないと感じた女性は警察署に行き、被害届を提出。その後に同級生の保護者らに連絡したところ、同じクラスの児童36名全員が同じ方法で口の中をチェックされていたことが分かった。

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■口の中には傷も

針で刺されたため、児童らの口の中には複数の傷もできていたようだ。また心配なのは、傷だけではない。同じ針で多くの児童の口内を刺していたことから、感染症を心配している保護者も少なくない。

不安になった女性が校長に電話をかけ経緯を説明したところ、校長は「さっそく調査します」と約束し、「詳細については数日待ってください」と求めた。

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■教師2名が停職処分に

校長は一部メディアの取材に応じ、「今回の件に関わった教師は2名です」と認めた。当の2名(50、27)も「確かに児童らの口を針で刺してしまいました」などと話していることから、学校側は停職処分を下したのだという。

児童らは念のため病院で検査を受ける予定で、それにかかる費用については教育省基礎教育局が負担することを発表している。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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