除光液に引火し皮膚移植手術を受けた少女 そばでネイルを落とそうとして…

キャンドルと除光液が原因で、火事が発生。少女は体に火傷を負い、手術やレーザー治療が必要になってしまった。

2024/02/20 07:30

ろうそく・ロウソク・キャンドル・火・炎

生活のなかで何気なく可燃性の物を使う時があるが、引火事故を起こさないように十分な注意が必要だ。ある少女に起こった恐ろしい話題を、アメリカの『People』や『NEW YORK POST』が報じている。


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■ネイルを落とそうと…

1月5日、オハイオ州クセニアに暮らし、バスケットボール部のチアリーダーをしているケネディさん(14)に悲劇が起こった。

自分の部屋に行き、火の点いたキャンドルの近くに座ったケネディさんは、爪に塗っていたネイルを落とそうとしていた。すると除光液のボトルを開けた瞬間に引火し、手の中で爆発。火の気は部屋中に広がり、手、腕、髪の毛が焼けてしまったという。

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■「普段からしていたことなのに…」

ケネディさんは必死に叫び声をあげ、別室にいたきょうだいに助けを求めた。両親は仕事で不在だったため、子供たちだけでなんとかケネディさんの体の火を消し止め、部屋のドアを閉めてから緊急通報したという。

火傷の専門医がいる小児病院に搬送されたが、体中に水泡とミミズ腫れができ、患部の皮膚は溶けていた。ケネディさんは「キャンドルの近くでネイルを塗ったり落としたりするのは、いつもやっていたこと。どうしてその日だけ引火したのか分からず、ショックです」と明かしている。


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■完治には1年間

病院では傷口を消毒し、死んだ皮膚を除去する処置が行われたが、ケネディさんの火傷は腹部、両太もも、右腕にも広がっており、最も重い3度と診断された。

さらに17日に皮膚移植手術を受けたが、完治には1年ほどかかる見込みだという。今後は理学療法と作業療法に加え、2ヶ月ごとにレーザー治療も行う予定だ。

現在はなんとか自分で髪を結べるほどまでに回復しており、「1日も早く学校やチアリーディングに復帰したい」と話している。


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■「多くの人に危険性を知ってほしい」

その後、ケネディさんと母親のブランディさんは「普段、何気なくやっていることでも大きな事故になる場合がある。小さな火でも引火の危険を周知してほしい」と人々に向けて訴えた。

さらに「万が一、自宅で火事が起こった時のために、基本的な知識を見つけておくことは大切です。一分一秒を争う事態なのですから」と話している。

担当医のサラ・ヒギンソン医師は「子供たちの火傷をたくさん治療してきましたが、たき火やキャンドル、ストーブが原因であることは多いです」と明かし、注意を促した。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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