小学館が「編集者一同」としてコメント 芦原妃名子さんの訃報に「強い悔恨の中にいます」

『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんの訃報を受け、小学館の「第一コミック局編集者一同」が公式サイトでメッセージを公表。再発防止に向け、著者の意向を尊重することなどを説明している。

セクシー田中さん

小学館の女性向けコミック誌『プチコミック』が8日、公式サイトを更新。『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんの訃報を受け、「編集者一同」としてコメントを公表した。


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■「社外発信する予定はない」に批判

芦原さんが、同誌の姉妹誌『姉系プチコミック』で連載していた『セクシー田中さん』は、昨年10月クールに日本テレビ系で実写ドラマ化された。芦原さんは9話、10話の脚本を急遽担当していたが、1月26日のブログで、「ドラマの内容が原作に忠実でない場合は自分が加筆修正する」という約束をしていたことを明かしていた。

しかし、同28日にX(旧・ツイッター)で「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」とポストしてブログを閉鎖。29日に栃木県内で亡くなっているのが見つかった。

漫画界やファンらから関係各所の対応に疑問や怒りの声があがる中、きのう7日には、小学館がこの件について「社外発信する予定はない」としていることが報じられ、さらに批判が集まっていた

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■「第一コミック局編集者一同」としてメッセージ

公式サイトでは「作家の皆様 読者の皆様 関係者の皆様へ」として、「芦原妃名子先生の訃報に接し、私たち第一コミック局編集者一同は、深い悲しみと共に、強い悔恨の中にいます。本メッセージは、我々現場の編集者が書いているものです」とコメントを公表。

「芦原先生は、皆様が作品を読んでご想像されるとおり、とても誠実で優しい方でした。そして、常にフェアな方でした」と人柄を偲ぶ。

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■「著作者人格権」とは

著作権の構成について「著作財産権」と「著作者人格権」があることに触れ、「『著作財産権』が利益を守る権利に対し、『著作者人格権』というのは著者の心を守るための権利です。著者の許可なく改変が行われないよう作品を守るための『同一性保持権』をはじめ、『名誉声望保持権』『氏名表示権』『公表権』『出版権廃絶請求権』『修正増減請求権』があります。これらの全ては契約を結ぶまでもなく、著者の皆様全員が持っている大切な権利、これが『著作者人格権』です」と説明。

「今回、その当然守られてしかるべき原作者の権利を主張された芦原先生が非業の死を遂げられました」とつづった。

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■著者の権利の周知徹底