書店の一角にひっそり集まる「真っ黒で不気味な本」、そこには秀逸な仕掛けがあって…

書店の片隅で見つけた表紙に「文字が書かれていない」本。これって一体何なの?

■吹き出し部分が伝えたいこと

ジュンク堂書店

来店客により本に対する興味を持ってもらうこの仕掛けは「本屋」ならぬ「本音屋」というプロジェクト名がつけられており、2日から29日まで同店及びハイブリッド型総合書店「honto」にて開催中。

通販サイトであるhontoでもタイトル名は完全に伏せられており、売り場で見た吹き出しの“本音”部分のみが説明されている。その言葉に興味、共感を覚えたとすれば、きっとその本はあなたにマッチするということだ。

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■新たな読書のきっかけに

ジュンク堂書店

スマホの普及やSNSの浸透などで、読書離れがより一層進行している昨今。全世代の半数近くが「1か月の読書量がゼロ冊」という調査データもある。

そんな状況を少しでも改善せんと、もっと楽しく、そしてあれこれ想像を膨らませながら本と出会って欲しいというのが今回の取り組み。もちろん購入後、カバーを外せば“正体”が分かるのだが、本の話題性やタイトル、著者名に影響されることなく、本からにじみ出る“本音”だけで判断し、読書を始めるのもじつに面白い。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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