松本人志の性加害報道に“強気姿勢”だった吉本興業が一転 調査でも6割が「初期対応は不適切」

松本人志の性加害報道をめぐり、吉本興業が「コメントが誤解を招いた」と指摘受けたと発表。初期対応は適切だったのか世間の意見は…。

2024/01/24 17:30

ダウンタウン・松本人志

ダウンタウンの松本人志をめぐる性加害報道について、吉本興業は24日に公式サイトで「週刊誌報道等に対する当社の対応方針について」と声明を発表。

これまで「当該事実は一切なく」と事実無根をアピールしていたが、一転して「真摯に対応すべき問題であると認識しております」とした。


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■当初は疑惑を全否定

『週刊文春』による性加害報道がされた当初、吉本興業は「当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するものです」と疑惑を全否定。

松本は「裁判に集中するため」として芸能活動を休止し、22日には松本が同誌の発行元である文藝春秋に約5億5,000万円の損害賠償を求め提訴している。

そうした中、24日に配信された『週刊文春』の最新版では、ついに実名で被害を訴える女性も現れた。

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■強気な姿勢から一転

報道が出た当初は“強気”な姿勢を見せていた吉本興業だが、24日にはファンや関係者に「多大なるご心配とご迷惑をおかけしております」と謝罪。

「私的行為とはいえ、当社所属タレントらがかかわったとされる会合に参加された複数の女性が精神的苦痛を被っていたとされる旨の記事に接し、当社としては、真摯に対応すべき問題であると認識しております」と説明し、外部弁護士を交えて当事者を含む関係者に聞き取り調査をおこないながら「事実確認を進めているところです」と説明した。

当初は「当該事実は一切なく」と発表していたが、アテンド役の一人として報じられていたお笑い芸人のたむらけんじは、「飲み会があったこと」「場所がホテルであったこと」がラジオ番組で認めているように、「当該事実は一切なく」というのは非常に苦しい。

それを受けてか、ガバナンス委員会から「当初の『当該事実は一切なく』との会社コメントが世間の誤解を招き、何を指しているのか不明確で混乱を招いたように思う。時間がない中での対応とはいえ、今後慎重に対応すべきである」と厳しい指摘があったことも明かし、吉本興業は初期対応のミスを事実上認めているといえる。

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■約6割が「初期対応が不適切」

当初の対応とはかなりの違いがある吉本興業の発表に、有識者からは「勇み足だったのでは」「急におとなしくなった」と厳しい声があがっている。

松本の『ワイドナショー』(フジテレビ系)の出演宣言と撤回、性被害を訴える女性がスピードワゴン・小沢一敬に送ったとされる「お礼LINE」のスクショに「とうとう出たね」とコメントしたことなど、松本と吉本興業の初期対応については世間から疑問の声もあったが、松本と吉本興業の対応について世間はどう思っていたのだろうか。

Sirabee編集部は、1月19〜22日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に今回の疑惑報道に対する「松本人志と吉本興業の初期対応」について調査。

松本人志・吉本興業

その結果、「全く適切だった」と答えた人は7.5%。「やや適切」が34.1%で、適切だと感じた人は4割程度だった。最も多かった答えは「やや不適切」で35.8%。「全く不適切」も22.6%に及んでいる。

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■若い世代以外は厳しい

松本人志・吉本興業

世代別で見てみると、53.4%と過半数が「対応は適切」と考えているのは10〜20代のみ。逆に、これを除く全ての世代では、過半数が「不適切だった」と回答。とくに40〜50代では不適切と考える人が多い結果となった。

今回の吉本興業の発表を受けて、松本に対して「吉本興業に事実上切られた」「ハシゴを外された」との声もあがっているが、はたして今後どのような展開になるのか。

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(文/Sirabee 編集部・二宮 新一

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年1月19日~1月22日
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)

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