約9割の人が他人の怒りにストレスを感じている 「その場を離れられて良かった…」

身近に怒りが抑えられず、やたらと爆発させている人はいないだろうか。

2024/01/09 06:30

激怒・怒り・怒る・キレる

大声で怒鳴っている人に遭遇すると、自分には関係なくても責められているような気持ちになってドキドキしてしまう…。


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■怒っている人がいるとストレスを感じる

Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,000名を対象に実施した調査では、全体で91.0%の人が「怒っている人がいると対象が自分ではなくてもストレスを感じることがある」と回答した。

怒っている人がいると対象が自分ではなくてもストレスを感じることがある

なお男女別に見ると、男性は87.7%、女性は94.3%という結果になっている。

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■罵声に怖くなって買い物の途中で帰宅

編集部が話を聞いた30代の女性は、「ホームセンターで買い物をしていたら、年配の男性が大声で店員さんにキレ始めて、ビックリ。怖くなって、買い物の途中で帰ってしまいました」と述べた。

突然の罵声に、場の空気も凍りついたようで、ほかの客も居心地悪そうだったという。日用品の買い足し程度の買い物だったので、その場をすぐに離れられてよかったと振り返った。

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■怒りのメカニズムとは

こうした怒りのメカニズムについて、日本産業カウンセラー協会のHPでは、ライターを例に説明している。ライターは、着火スイッチにより発生した火花がガスに引火して炎が出る仕組みで、溜まっているガスが多いほど炎は大きくなる。

ライターでいうところのガスの役割を、心の中に存在しているマイナスな感情やマイナスな状態が担うと考えると、これがたくさんあるほど怒りの炎は大きくなるというのはうなずける。

また、その着火スイッチとは、「~である‟べき”」という理想や価値観で、それと実際の状況にギャップがあり裏切られたと感じたときにスイッチが押されて火花が発生するのだという。

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■「べき」が自分を追い込んでいる

たしかに、先程の例もそれで説明がつく。「受けられるべき」だと思っていたサービスや対応と違ったことで着火スイッチが押され、ガスに引火してしまったのだろう。同HPでは、少しでもリラックスできる環境をつくり、ガスとなるマイナスな感情や状態を溜め込まないことが大切だと述べている。

また、こうあるべきだという思いが多すぎたり強すぎたりすると、裏切られるたびにイライラしたり、自分の追い込んでしまったりするのだと説明。「べき」を緩め、自分や周りの環境を締め付けすぎず、ゆったりおおらかに過ごす時間をとることも必要だと勧めている。

こうした怒りの性質を理解し、まずは自分自身が怒りの炎に包まれないよう心にゆとりを持つことで、怒っている人を見かけても、大きく心を乱されずに済むこともあるのではなだろうか。

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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年9月28日~2023年10月2日
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)

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