娘をサメから守った母親が脚を食いちぎられ失血死 「英雄だ」と称賛相次ぐ

獰猛なサメから娘を救った直後、襲われて脚を失った母親。救急隊が駆けつけたが、命を助けることはできなかった。

サメ・ホオジロザメ

海で楽しい時間を過ごしていた母と子に、サメが接近。それに気づいた母親の勇気ある行動について、『New York Post』など海外メディアが伝えた。


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■娘を救おうとした母親

2日、メキシコ・ハリスコ州で暮らしていたマリア・フェルナンデス・マルティネス・ヒメネスさん(26)が、娘(5)と一緒に海に入り楽しい時間を過ごしていた。

しかし海岸から25メートルほどの場所で泳いでいた時、マリアさんはすぐ近くにサメが迫っていることに気づいた。マリアさんは娘を守るため引っ張り安全な場所へ押し上げたが、その直後にサメはマリアさんに襲いかかり、一瞬で脚を食いちぎってしまった。

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■母親は失血死

ビーチに引きあげられたマリアさんを見た人から、「脚がなくなってる!」といった声が上がるなか、救急隊は全力で救命措置にあたった。

だが重傷を負っていたマリアさんは、そのまま失血死した。娘については無傷だったと報じられている。

マリアさんの死について調べを進める当局は、サメによる被害を予防するため、近くの海岸も遊泳禁止とした。

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■メキシコでは稀なケース

一部メディアの報道によると、メキシコではサメが人を襲うケースは比較的まれだという。それでも2019年にはアメリカ人ダイバーがマグダレナ湾でサメに前腕を噛まれたが、最悪の事態には至らずにすんだ。

亡くなったマリアさんは、グアダラハラ大学で海洋生物学を専攻。家族に関する情報などは、現時点では伝えられていない。

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■母親の愛と勇気を称賛

娘を守って死亡したマリアさんについて知った人たちからは、哀悼の言葉とともに「すごいお母さんだ」「まさに英雄だと思う」といった称賛の声が噴出している。

ただ「母親の死を目の当たりにした娘が気の毒でならない」「25メートルも海岸から離れた場所で5歳児と泳ぐのは危険すぎたのでは…」といった意見もある。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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