航空券もパスポートも持たずにデンマークからアメリカへ… 身元不明の男が逮捕

航空券を持たず飛行機に乗り、アメリカへ入国を試みた男が捕まった。パスポートも所持していなかったという。


空港

航空券もパスポートも持たない状態で、ヨーロッパからアメリカに入国しようとしたロシア人の男が、ロサンゼルスの空港で逮捕された。謎の多い事件について、『AP通信』や『The Guardian』が伝えている。


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■搭乗記録にない乗客

11月4日、ロシア出身のセルゲイ・ウラジミロビッチ・オチガヴァは、デンマークのコペンハーゲン発スカンジナビア航空931便で、ロサンゼルス国際空港に到着した。

アメリカ税関・国境警備局の職員は、オチガヴァの名前を乗客リストで確認できず、身元不明の男に対し困惑を覚えた。

オチガヴァがいかにしてデンマークの空港ゲートを潜り抜けたのかは不明だが、この事態は国際航空の安全性とセキュリティ問題を再び浮き彫りにすることとなった。

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■機内での奇行の数々

スカンジナビア航空機に乗り込んだオチガヴァは、機内で乗務員や他の乗客を困惑させるような奇妙な行動をとっていた。乗務員の証言によると、彼は席を何度も替え、機内を歩き回って他の乗客に話しかけたが、ほとんど無視されていたという。

さらに食事サービスの際には2食を要求し、客室乗務員のチョコレートを無断で食べようとするなど、機内の秩序を乱す行動を繰り広げていた。

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■密航者として逮捕

ロサンゼルスに到着したオチガヴァは、入管でロシアとイスラエルの身分証明書と思われるもの、および彼の名前、生年月日、パスポート番号が記載された携帯電話の画像を提示。しかし、航空機内密航者として逮捕された。

彼はFBI捜査官に対し、経済学とマーケティングの博士号を持ち、最後にはロシアでエコノミストとして働いていたと述べ、「3日間寝ておらず、何が起こっているのか理解していない」と主張。12月5日の罪状認否では、無罪を主張した。

近日中にオチガヴァの裁判が予定されており、この不可解な事件についての詳細が明らかになることが期待されている。

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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド

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