本田圭佑、部活動の問題解決に必要なことを思案 「結局は政府がお金を…」

本田圭佑が、部活動の役割を学校外のクラブ等に移す「地域移行」に言及。「教員たちにとっては良いこと」であると感じつつ…。

本田圭佑
(写真提供:JP News)

サッカー元日本代表の本田圭佑が30日、自身の公式X(旧・ツイッター)を更新。部活動の問題を解決するための方法について持論を展開した。

【ポスト】本田「結局は政府がお金を…」


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■日本スポーツ界における部活動の役割

本田は今月26日に、「日本がスポーツ大国の理由」と題したポストを投稿し、中学・高校の部活動が日本スポーツ界のボトムアップ(底上げ)に貢献しているとの見解を明かす

「部活による『ボトムアップ』がここまで国として機能してるのは日本が世界トップクラスというのは僕が知ってる限りでは間違いない」との所感を述べた。

その中で、「指導者の格差や人数が少なくてできない競技があるなど課題も多い」と、問題点への言及もあった。

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■「部活動の課題と今後」

きょう30日には、「部活動の課題と今後」と記したポストで持論をつづる。部活動は教員の負担軽減などのため、学校外のクラブ・団体などに役割を移す「地域移行」が実施され始めているが、このことに触れた。

地域移行は「これまで無償労働で貢献していた教員たちにとっては良いこと」と感じつつ、「ボトムアップのシステムが崩壊するという代償も大きい」と指摘。

「地域移行の流れは進めるべきというのは間違いないけど、ボトムアップのシステムを代替できるようなサービスを作るのは至難の業」と、地域移行では部活動のような成果を出せないと思っているよう。

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■政府の金銭援助が必要

地域移行をするなら「結局は政府がお金を出さないと民間だけでは難しい」との所感を伝える。

政府による金銭的な支援が必要と思い、「もし政府が大してお金を出さないとなるとスポーツの教育格差は大きくなっていくと思うし、そうなるとスポーツ大国でもなくなる」と今後を見通した。

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■寄付の必要性を感じるファン

本田のポストを見たファンからは、「卒業生たちがしっかりとそれぞれの所属したチームに帰属意識をもって寄付しないと今後は回らないだろうな」とクラブの運営資金を課題と感じるコメントが上がった。

徐々に部活動が地域のクラブに移行される中で「部活には、お金に変えられない価値がたくさんある。そして部活だからこそ学べることがたくさんある」とつづるファンも見られる。

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