睡眠不足で「嫌なやつ」になる? 睡眠時間を“1時間削るだけで起こる弊害”に成田悠輔氏も驚き「そんなにマズいことだと…」

睡眠研究の世界的権威として知られる柳沢正史氏が、睡眠量が与える影響について解説。その重大性に成田悠輔氏も驚いている。

成田悠輔

経済学者・成田悠輔氏が、医師で筑波大学教授の柳沢正史氏と『夜明け前のPLAYERS』の公式YouTubeチャンネルで対談。睡眠が不足することで起こる悪影響について驚く様子を見せた。

【動画】睡眠量による影響について解説


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■“ショートスリーパー”はほとんどいない

今回の動画では、睡眠研究の世界的権威で、ノーベル賞候補とも目されている柳沢氏が、睡眠について改めて解説。睡眠についてはまだ不明な点が多いものの、コンピュータにおける「オフラインのメンテナンスのようなもの」と説明する。

古代から現代まで必要な睡眠時間はほとんど変わっていないこと、睡眠による効果を他で代替することはできないこと、睡眠時間が短くてよい「ショートスリーパー」は、実際にはほとんどいないことなどを語った。

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■睡眠不足で「嫌なやつに」

その中で、「睡眠量による影響」についても言及。睡眠が慢性的に不足する「睡眠負債」が生じると、「即座に脳のパフォーマンスが低下する」と話す。

日本人に多い慢性的な睡眠不足について、柳沢氏は「ずっとパフォーマンスが下がっているという残念な状態、残念なQOL(生活の質)で過ごしていると言わざるを得ない方が、日本人にはすごく多い」と苦笑。

また、「人間として嫌なやつになるんですよ、睡眠不足になると…。睡眠不足になると、利他的な行為、他人を利するような行為ができなくなるという論文があります。実際睡眠が足りていないと、そういう利他的な行為に関与するとされる脳の領域の活動が下がってしまう」と明かす。

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■寄付の額が大幅減

米国における調査では、標準時からサマータイムに移行する日は、国民全員の睡眠時間が1時間減ってしまうことから、「チャリティ、ドネーション(寄付)の額が、その日だけガタ減りになるんですよ。半分ぐらい、すごく減っちゃう。要するに、寝不足だと嫌なやつになっちゃう」と指摘。感情のコントロールもしにくくなるため、「パワハラとか、そういうのもたぶん起きやすくなる」とも述べる。

さらに慢性的な睡眠不足が続くと、メンタルの不調や生活習慣病、感染症などのあらゆる一般的な疾患のリスクが高まるとして、「ろくなことがない」と話した。

柳沢氏の解説に、成田氏は「ジャンクフードばっかり食べることはすごいヤバいことだってみんなに認識されてると思うんですが、睡眠が30分とか1時間減るっていうのがそんなにマズいことだと認識している人は、あんまりいないような気がする」と驚いていた。

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■「日本社会の根幹に関わる」の声

柳沢氏の話に、コメント欄でもユーザーから「睡眠の話は耳が痛いです」「今までショートスリーパーになろうとしたけど、明らかに寝不足で仕事でミスやど忘れが増えた」「社会人になって調子が悪い原因が、寝不足が蓄積されてたからだと気付けました…」「年中睡眠不足みたいな人がしっかり睡眠時間を取るように改善したら別人みたいに変わったのを実際に見たことあるから妙に納得した」といった声が。

また、「日本の様々な問題点の根底には睡眠問題があると思う」「不寛容で生きづらいと言われる日本社会の根幹に、睡眠不足が大きく関わっているのではと感じさせられました」「世の中のほとんどの問題は睡眠で解決できる」といった意見も見受けられた。

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