愛犬の死に耐えきれず剥製にした飼い主 「これからもこの子にキスできる」

我が子のように大事にしていた愛犬が亡くなり、ペットロスに陥った夫妻。「本当につらかった」「だから思い切って剥製にしてもらった」という話が話題を集めている。


犬・ペット・飼い主・老夫婦 トイ・プードル

突然死亡した犬を手放すことができず、「私たちが生きている間はここに置いておきたかった」と言って、剥製にした夫妻がいる。『Metro』など海外メディアが伝えた。


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■愛犬の死に大ショック

アメリカ・オレゴン州フローレンスで暮らすダニエル・スミスさん(75)と妻シャロンさん(53)の愛犬スパーキー(13)が、昨年11月に死亡した。

子犬の頃から大事に育てたスパーキーは、とても陽気で可愛い犬だった。家族の一員としてかわいがっていた夫妻にとって、その死を受け入れることは極めて困難だったという。

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■剥製にすることに

深い悲しみからペットロスに陥った夫妻は、思い切って剥製師に連絡。「スパーキーを剥製にしてほしい」とお願いし、費用として2,500ドル(約37万6,525円)を支払った。

出来上がったスパーキーの剥製を見て喜んだダニエルさんは、メディアの取材に応じて「窓際にある机の上に置いてあります」と告白。「埋める必要なんかない」「僕が生きているあいだは一緒にいられるよう、剥製にしてもらったんです」などと語った。

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■「初めは妙な気分」

とてもよくできた剥製ではあるが、生きているわけではない。動かないスパーキーが家にいることについて「最初は奇妙な気分だった」という夫妻だが、今ではスパーキーを眺めることで癒やされていると明かした。

またスパーキーに対する愛情は、今もまったく変わらない。夫妻は以前と同じようにスパーキーに声をかけるし、優しく撫でてキスすることも珍しくないのだ。

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■「我が子同然」と話す飼い主

シャロンさんは「スパーキーは、私にとっては幼い子同然だったんです」「(この剥製は)生きていた頃のままの姿ですよ」「まるでスパーキーが生まれ変わったようです。本当に嬉しいわ」と話している。

またダニエルさんは「ペットの保存」は一般的なことではないとしつつ、「だけど大事なものってあるでしょう」「スパーキーには死んでもここにいてほしい。僕はそう望んだんです」と話した。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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