モスバーガーが突如「老舗の町中華」に… しかし店内外には“残痕”がしっかり残っていた

東京・恵比寿で開催されたモスバーガー×日清食品チキンラーメンのコラボ企画がめちゃくちゃ面白かった件。

モスバーガー

東京のおしゃれタウン(死語)・恵比寿。その駅前にあるモスバーガーが23日、こつ然と姿を消し、同日中に「謎の中華料理店」に変貌を遂げていた。しかし店内に入るとしっかりモスバーガーが売っており…。どうなっているんだコレは。

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■遊び心の本気度が違う

モスバーガー

「待機列はこちらです。最後尾にお並びください」──。

モスバーガー恵比寿東店の前を通りかかると、店舗前には長蛇の待機列が形成されており、記者はわけもわからず最後尾に並んだ。もらったフライヤーには「モスチキンラーメン試食会開催」と書かれている。

そう、23日と24日の2日間、同店では日清食品「チキンラーメン」とモスチキンをコラボさせたオリジナルメニューを提供しており、ファンたちが多く駆けつけていたのだ。

店頭にはレトロラーメン店でよく見る、麺がビヨーンビヨーンと伸びる動くオブジェ。のれんも中華料理店風で、店外にはビールケースを使って作った即席のテーブル席も…本気度がすごいよ。

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■店内インテリアにもこだわり

モスバーガー

20分ほど並んで店内に入ると、いつもの注文レジとメニュー。スタッフのコスチュームもいつものままだ。そしてドリンク一つでも注文した人は無料で「モスチキンラーメン」が提供されるシステム。

特徴的だったのが1階の内装。カウンター席はまぶしいほど真っ赤な中華料理店のテーブルになっており、椅子はクルクル回るレトロな丸椅子。

モスバーガー

壁には、日焼けが激しくいかにも年季の入った有名人サイン色紙や、地元の「地味すぎる行事」のチラシが張られており、長年愛され続けた“町中華”感が漂っている。

モスバーガー

自立式の卓上メニューもよく見ると、下の土台部分には醤油やラー油がかかった後のような「絶妙なベタつき」が。…すべてこの日のためにウェザリング(風化)加工させたものだ。

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■チキンラーメンが来た…!

モスバーガー

そうこうしているうちに料理が運ばれてきた。記者はハンバーガーとドリンクを注文していたが、同時に「モスチキンラーメン」も付いてきた。

小さなプラスチックカップにおなじみのチキンラーメンが入っており、トッピングとして小さくカットされたモスチキン、そしてトマト風味が利いたピリ辛なチリディップソース。近くに電気ケトルコーナーがあり、自分でお湯を注いで食べるのだ。

モスバーガー

チキンラーメンは文句なくウマい。カリカリのモスチキンを乗せると、パーコーメンのようにクリスピー感が増してさらにウマくなる。
チリディップソースはお好みで入れてとのことだったが、個人的にはソースを入れないバージョンの方がシンプルで美味しく感じた。

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■テーマパークに行ったかのような満足感

モスバーガー

食事が終わって外に出て来た。小さいラーメンだったが、中々の満足度があり、無料で食べられた喜びを改めて噛みしめた。色のくすんだ上下に箸が動くオブジェを眺めていると、上部、そして土台部分にホコリがかぶっていた。どっかからレンタルしてきたのかとスタッフに聞くと、この日のためにこちらも「風化加工をさせたんです」という。

よく見ると屋外テーブル席に使っていたビールケースも「チキン」という文字が書かれているオリジナルのものだった。

たったの2日間限定、しかも無料提供のプロジェクトだったにもかからわず、誰も気が付かないような細部にまで手間をかけていたと知り、イベント仕掛け人の才能に感激した記者だった。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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