北アイルランドで「ブーン」と鳴り響く謎の騒音 原因特定できず住民が睡眠不足に

小さな町で、原因不明の騒音が発生し問題に。専門家や地方議員が原因を究明するが、現在まで解決に至っていない。

騒音・睡眠不足・寝不足

北アイルランドの小さな町で、断続的に続く特定不明な騒音が住民を悩ませている。『UPI』や『NY POST』が伝えている。


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■不可解なハミング音

北アイルランド・タイロン州オマーという町で、謎の「ブーン」というハミング音が断続的に発生している。この町は首都ベルファストから80キロ西に位置し、人口約2万人が暮らす小さな町だ。

オマーの地元議員であるスティーブン・ドネリーさんによると、この音は一部の住民にとって深刻な問題になっているという。

ドネリーさんが所属するファーマナ&オマー地方議会は、原因不明の騒音について調査を進めているが、現時点で解決には至っていない。

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■住民の苦悩

住民たちは、持続する「ブーン、ブーン」という音を「交通の騒音とは異なる」と表現している。ある男性はBBCに「夜間に大きな音で目が覚めることがある」と語り、睡眠障害を訴えた。

「音が報告されている地域が広いため、正確な音源を特定するのは難しい」と語る議会は、音響専門家の助力を求めている。ドネリーさんによると、警察も専門機器の使用や専門業者の調達を検討しているそうだ。

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■過去に類似した事例

この現象は、1970年代にイギリスのブリストル市で報告された「ブリストルハム」と似ている。ブリストルハムは低レベルで長年続いた後、2016年に再発し、その後に消失した。

このような「ハム」現象は、過去50年間に世界各地で報告されており、その原因にはさまざまな説があるが、原因特定には至っていない。

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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド

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