行方不明の認知症女性をガレージで6日後に発見 ビタミン飲料で飢えしのいだか

隣人宅のガレージに入ったまま、出られなくなっていた認知症の高齢女性。6日後に無事に発見され、数ヶ月ぶりに言葉を発した。

高齢者・高齢女性

食べる物が何もない隣人宅のガレージ内で、数日生き抜いた高齢女性。発見されるまでの経緯を、『People』などアメリカのメディアが伝えた。


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■姿を消した高齢女性

10月16日、アメリカ・フロリダ州で暮らすマーガレット・ギャロウェイさん(80)の家族が通報した。

「認知症のマーガレットが家を出たまま行方不明になった」と聞かされた保安官補らは、さっそく自宅周辺で捜索活動を開始し、100人以上のボランティアも捜索に加わった。

また当局は近隣住民にも声をかけ、「自宅に設置している監視カメラの映像をチェックしてください」「普段と違う様子に気づいた方は、ぜひ連絡してください」と依頼した。

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■ガレージ内で発見

数日後、映像を確認した人物が、近所のガレージ前に映る「何か」に気づいて通報。保安官補らが協力を求めようとするとあいにく留守にしていたため、住人の娘に頼んでガレージに入る許可を得た。

すると、行方不明になって6日が経過していたマーガレットさんを発見し、保護に至ったという。

マーガレットさんは認知症の進行で何ヶ月も話せない状態が続いていたが、保安官補らの質問に答えるなどして驚かせた。しかし状態は良くなかったため、すぐに最寄りの病院に搬送された。

住人はガレージにマーガレットさんがいることに気づかずシャッターを閉め、その翌日には遠方で暮らす家族に会うため町を離れていたことが分かっている。

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■溢れる感謝の気持ち

ガレージ内は快適とはほど遠く食べ物もなかったとみられているが、ビタミン飲料の容器が落ちていたことから、「マーガレットさんはそれを飲んで飢えに耐えていた可能性がある」と伝えられている。

記者会見に出席したマーガレットさんの娘モーリーン・テイラーさんは、「母の捜索にかかわってくださった皆さんに感謝します」とコメント。医師からは「発見が1日遅れていたらお母さんは死んでいたでしょう」と告げられたと明かした。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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