30代母親の自殺後に障害持つ双子の遺体も発見 苦労が重なり無理心中か

湖に飛び込み、自殺した女性。障害を持つ幼い双子の遺体も自宅で見つかったことから、警察は無理心中の可能性が高いとみて捜査を進めている。

怒り・絶望

うつ病に悩みながらも必死に働き、子育てしていた女性。しかし自殺し、その後に子供たちの遺体が見つかったことを、『New York Post』『People』などアメリカのメディアが伝えた。


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■自殺した女性

20日午前8時45分頃、アメリカ・フロリダ州セミノール郡の橋の上を車で走行していた人物が、保安局に連絡。「シルバーの車を運転していた女性が路肩に寄せ、助手席に移動したあとジェサップ湖に飛び込みました」と伝えた。

さっそく現場に駆けつけた保安官補らは、湖に浮いていたカトレイア・ハットーさん(31)を発見。釣り人2名の協力を得て湖から引き上げたが、ハットーさんはすでに死亡していた。

ハットーさんが障害を持つ幼い双子(5)の母親であることを知った当局は、子供たちの様子を確認するためハットーさんの自宅へ急いだ。

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■発見された双子の遺体

家に入った保安官補らは、ベッドにいる男女の双子を発見。撃たれた傷や殴られたあともなく眠っているかのように見えたというが、脈拍や呼吸をチェックしたところ、ふたりともすでに死亡していた。死因はまだ明らかになっていない。

ハットーさんに前科はなく、数日前まで派遣会社で働いていたとのこと。双子も13日まで学校に通っていたことが分かっている。しかし自宅内には家具や食料品がほぼなかったため、「経済的に苦しかった可能性がある」「無理心中のようだ」と報じられた。

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■うつ病に苦しんだ人生

ハットーさんは亡くなる前に同州ペリーで暮らす実母に電話をかけたが、実母はたまたまオーランドの病院にいたため話をすることはできなかった。留守電にもメッセージが残っていなかったことから、実母は「孫が電話をいじったのだろう」と考えていたのだという。

また実母によると、ハットーさんは小さい頃からうつ病に悩んでいたというが、双子に暴力をふるったり自殺を図るようには見えなかったそうだ。

双子の父親は同州南部で暮らしているというが、養育にどの程度関わっていたのかなど、詳細は分かっていない。

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■主な相談窓口

・いのちの電話

ナビダイヤル=0570-783-556(10時~22時)

フリーダイヤル=0120-783-556(16時~21時。毎月10日は8時~11日8時)

日本いのちの電話連盟(https://www.inochinodenwa.org)

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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