ぬいぐるみクリーニング、その仕事内容が予想外すぎた スタッフの情熱に胸熱…

ぬいぐるみに真剣な表情で向き合うクリーニング店が話題に。その仕事ぶりを取材してみると…。

2023/11/04 04:15

ぬいぐるみクリーニング

11月になり肌寒く感じる日も増えた。夏物の衣類やタオルケットをクリーニングに出す人もいるのでは。クリーニングで出すものといえば、スーツや布団、コートなどが定番。

ネット上ではぬいぐるみのクリーニングが注目を集めていて…。

【合わせて読みたい】エアコンのフィルターを掃除する時… 家庭にある「アレ」で汚れが一掃できた


画像をもっと見る

■ぬいぐるみを扱う職人ぶりが話題に

ことの発端は、特殊品のクリーニングに力を入れる「ネットで洗濯.com」公式Xのポスト。そこには、男性2人が真剣な表情で、ぬいぐるみに蒸気を当てる動画が添えられていた。

「ネットで洗濯.com」のXアカウントは、こちらの工程に関して、クリーニングを終えたぬいぐるみの毛並みを整える最終工程だと説明している。あまり馴染みのない、ぬいぐるみクリーニングの作業工程が分かるこちらのポストは、投稿から数日で7,000リポスト、4万件を超えるいいねを獲得し、注目を集めた。

関連記事:ひろゆき氏、「ジャニーズだと合法なん?」 過去発売の「ちびぬい」再炎上か

■ネットで絶賛の声相次ぐ

男性スタッフがぬいぐるみに真剣に向き合う姿が印象に残った人が多かったようだ。

ネット上では、「持ち主に愛されているであろうぬいぐるみを綺麗にするってのが職人さんの眼差しと細やかな手つきに現れていますね」「ピカチュウが大切にされてて嬉しい」「めちゃくちゃ真剣なお顔でアイロンしてるおじさま方に癒された」「ぬいぐるみエステで施術されてるみたいでかわいい」など、絶賛する声が多数あがっている。

多くの人の注目を集めたぬいぐるみのクリーニングはどのように行われているのだろうか。「ネットで洗濯.com」を運営するクリーニング403に取材したところ、予想を上回る「プロフェッショナル」ぶりが明らかになったのだ…。

関連記事:“あの女優”の幼少期が「かわいすぎ」と話題に 32歳の誕生日を報告したのは…

■細かい仕事ぶりに目を疑う…

今回取材に応じてくれたのは、クリーニング403の岩本篤(しげ)さん。同社では、スーツ等の衣類も扱っているが、ぬいぐるみ、帽子、チャイルドシート、テント、ヘルメットなど特殊品のクリーニングを中心に請け負っている。

ぬいぐるみのクリーニングは、通常のクリーニング工程とは別の手洗いで行なうという。岩本さんは、「クリーニング方法はおよそ25種類用意し、汚れや素材に合わせて工程を変えています。洗剤だけでも6種類あり、温度も低温、常温、高温とあります。温度を高めると洗浄力は上がりますが、ぬいぐるみが縮むこともあるので最適な温度を選ばなければなりません」と話す。

ぬいぐるみクリーニング

洗う工程も大変に思えるが、どのように洗うかを決める目利きが難しいという。

岩本さんは、「事前にお客様からメールをいただいた際、ぬいぐるみを『ウチの子』と表現される方も多いです。10年、20年一緒に過ごされたぬいぐるみも少なくないため、お客様はご家族のように大切にされています。私共も、生き物に向かい合うような緊張感を持って対応しております」と、真剣な表情を浮かべる。

ぬいぐるみクリーニング

幼い頃、父親に買ってもらった、両親から初めてもらった誕生日プレゼントだったなど、ぬいぐるみにはたくさんの思い出が詰まっている。それだけに、失敗は許されないのだ。

関連記事:さらば森田哲矢、意図せぬ模様替えにショック 「10分いるだけで気が狂いそう」

■170センチのぬいぐるみが来ることも…

丁寧に作業することに加えて、早さも求められる。岩本さんは、「品物によって異なりますが、ぬいぐるみが店に届いてから1週間程度で出荷しています。時間を置きたくないお客様もおられるので、最短2日間で仕上げることもあります」と語る。

客側から要望をヒアリングし、どのような工程で仕上げるかを考え、スピーディーかつ丁寧に作業するのは至難の業である。これまで多くのぬいぐるみを扱ってきたと思われるが、印象に残っているものはあるのだろうか。

ぬいぐるみクリーニング

こちらの質問に対して、岩本さんからは「アニメ『ポケットモンスター』に登場する170センチほどのカビゴンのぬいぐるが忘れられません。本社が山梨県の河口湖にあるのですが、お客様がカビゴンをトランクに詰め込んで、持ち寄られたんですよ」という回答が寄せられている。

ぬいぐるみクリーニング

大変なことも多いぬいぐるみのクリーニング。ただ、取材の最後に、岩本さんから「当社ではぬいぐるみの修理も請け負っています。ぬいぐるみが仕上がると、お客様は自分の家族の体調が良くなったかのような反応をされます。そうして喜んでくださるのは、私共のモチベーションにつながります」というコメントが得られたのが印象的だった。

ぬいぐるみのクリーニングは、職人達の熱い思いと確かな技術によって成り立っているのだ。

関連記事:ぬいぐるみと一緒にゴミ袋に入ってたものに絶句… 恐怖の光景に「一種の爆弾」の声

■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。
仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

今期の推しは、『コタツがない家』(日本テレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)。

・合わせて読みたい→ひろゆき氏、「ジャニーズだと合法なん?」 過去発売の「ちびぬい」再炎上か

(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

ぬいぐるみのお手入れに【Amazon】