医療従事者が患者に指を噛みちぎられる惨事 「私たちを守る対策を」と悲痛な訴え

ドラッグ中毒者の身体拘束を家族が勝手に解いたばかりに…。「同僚が指を噛み切られた」という看護師の話が、話題を集めている。

病院・ロビー

病院に運ばれた患者が暴れたせいで、とても怖い経験をしたという看護師。「私たち医療従事者を危険から守る対策も必要だと思う」という現場の声を、『Thaiger』などタイのメディアが伝えた。


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■ドラッグ中毒の患者が病院に

10月23日、タイの病院で働く看護師が大変怖い経験をネットで公表。「医療従事者は職場に武器を持っていくべきですか」と匿名で問いかけた。

その日、現地警察はドラッグ中毒者1名を、同看護師の勤務先に搬送。「精神鑑定をしてほしい」と求めたが、患者には精神疾患を発症した過去はなかった。

明らかに幻覚剤の影響で暴れていたことから、看護師は自傷や他害に及ばないよう患者の体を拘束。しかし直後に病院にやってきた患者の身内がそれを解いたせいで、患者は再び激しく暴れ始めた。

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■指を噛み切られた同僚

身内に救いを求められた看護師は、「患者を落ち着かせる必要がある」と判断し、同じ現場で働くAさんと力を合わせて注射を打とうとした。

ところが、患者はさらに暴れてAさんの指を噛み切った。ショックを受けた看護師は泣きながら傷の手当に追われ、重傷を負ったAさんも痛みに必死に耐えながら、患者に注射を打つはめになった。

看護師は、過去にも患者の身内の勝手な行動が原因で、同じようなことが起こったと告白。そのたびに医療従事者が呼ばれ対応したと明かし、「女性スタッフしかいないときもありました」「そういう時は警備員や警察にお願いして助けてもらうしかなかった」と説明した。

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■対策を望む看護師

たとえドラッグ中毒者であったとしても、患者であればプロとしてしっかり世話をする。しかし医療従事者を危険から守る対策も必要だと看護師は主張し、二度と今回のようなことがないよう願っていると明かした。

病院で働く人たちが危険な目に遭うケースは少なくない。今年6月には、アメリカ・マサチューセッツ州の病院で70代の患者が所持していたナイフで看護師の首を刺し、重傷を負わせている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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