失踪した17歳男子高校生が全裸で発見 卒業試験を控えたストレスが原因か
通っている高校から失踪した17歳の男子学生。卒業をかけた大きな試験が控えており、日頃からストレスを感じていたようだ。
勉強や友人関係、SNSなど現代の学生は以前と比べ、ストレスやプレッシャーが多いと言われている。そんななか、シンガポールの『AsiaOne』や香港の『South China Morning Post』などが、ある青年の驚きの行動を大きく報じた。
■男子学生が高校から失踪
4日の午後、香港在住のマシュー・ツァンさん（17）が通っている男子校から財布だけを持ち、突如姿を消した。携帯電話は置いたままだった。
学校はそれに気付くと、ただちに両親に連絡。母親のエイミー・チャンさんはFacebookに「パパもママもあなたを愛しているわ。最愛の自慢の息子よ」「お願いだから、帰って来てちょうだい。一緒に困難を乗り越えていきましょう」と呼びかけ、マシューさんの帰宅を願った。
■捜査にはドローンも投入
その投稿が市民の目に留まり、警察や消防隊、さらに同校の卒業生を含めた民間人による捜索救助チームが結成された。
警察は、防犯カメラに映っていたマシューさんの最後の姿について、「マー・オン・シャン・カントリー・パークに向かって歩いていました」と明らかに。
台風が迫っていたにもかかわらず、チームは救助犬やドローンを活用し、人工知能で顔認識をするなどして捜索を続けたという。
■1週間後に無事発見
行方不明になってから1週間後の11日、チームは公園内にある川の茂みの奥で、全裸の状態でうずくまっているマシューさんを発見した。
すぐに衣類とエナジードリンクが与えられ、彼はドクターヘリで大きな病院へと搬送された。マシューさんは「大雨で服が濡れてしまい、体温低下による体調不良を防ぐため、全裸になって茂みの中に隠れていた」と明かしたそうだ。
■卒業をかけた大きな試験を前に
マシューさん発見の知らせを受け、エイミーさんは「無事でいてくれて、まさに奇跡です。息子は何も食べず川の水だけ飲み、強い意志でこの1週間を生き延びたそうです」とFacebookに投稿した。
さらに「現在は健康チェックのため入院していますが、身体的にも精神的にも安定しています。ご協力くださった皆さん、ありがとうございました」と感謝を述べた。
失踪の理由は明らかにされていないが、卒業をかけた試験が迫っていたといい、日頃から両親に「ストレスとプレッシャーが半端ない」とこぼしていたという。
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（文／Sirabee 編集部・桜田 ルイ）
