42年皆勤の男性へ退職祝いがバーベキューと感謝状のみ… 立腹の同僚が募金で支援

42年間、最低賃金で1日も休まず働いた男性が退職。会社からの残念すぎる贈り物に腹を立てた同僚たちが、クラウドファンディングで退職金を集めている。

2023/10/23 08:00

退職・辞職

42年間にわたって皆勤だった男性の退職にあたり、会社がプレゼントしたのはバーベキューパーティと感謝状のみ。同情した同僚がクラウドファンディングで退職金を募ることになったという話題を、『The SUN』や『DailyMail』などがレポートした。


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■42年間皆勤の男性

アメリカ・カリフォルニア州の工場に勤務していた70代のジョンさんは、勤続42年で退職の日を迎えた。会社は退職記念として、バーベキューパーティを開き、感謝状を渡したという。

ジョンさんは最低賃金で就業し続けてきたため、退職金の支払い対象ではなかった。それでも会社に来て働くのが好きで、1日も休まず42年間業務を全うしたそうだ。

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■同僚らが立ち上がる

しかしジョンさんの同僚であるソニアさんは、あまりにも配慮や思いやりのない会社の対応に腹を立てた。TikTokに「今日は42年間働いた同僚の退職の日。会社は彼にバーベキューを催し証書をあげただけでした」という動画を投稿している。

ジョンさんは障害を持っており車の免許を取ることができず、会社へはバスと電車で通勤していた。さらにソニアさんは、退職の日にジョンさんがボーナスすらもらっていなかったことを初めて知ったという。

そこでソニアさんら同僚グループは、ジョンさんのためにクラウドファンディングで退職金を集めることに。10月7日に募金サイト「GoFundMe」にページを立ち上げた。

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■目標金額を超える募金

ソニアさんのTikTokに同情した人たちが拡散したおかげで、募金活動は順調に進んでいる。約4,000人以上が参加しており、10月上旬で約8万ドル(約1,190万円)が集まっているのだ。

ソニアさんらによると、数日で目標金額の2万8,000ドル(約400万円)に達したものの協力的な声が多く、ジョンさんの医療費や生活のサポートのために受付を再開したそうだ。

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■同僚に慕われた男性

以前、通勤中にあごを骨折して1ヶ月の入院を余儀なくされたジョンさんは、退院後すぐに仕事に復帰するという勤労ぶりだった。ソニアさんはそんなジョンさんに対し、「私が知る限りの中で最も勤勉で才能のある人」と話す。

またソニアさんは、TikTokで受け取ったジョンさんへのメッセージを、ジョンさんが読めるように印刷して渡したいとも語った。

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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子

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