SMAPにまつわる報道裏側 メリー喜多川氏「5時間の独演会」を元文春編集長が激白

SMAP解散の火種ともなった、メリー喜多川氏の独占インタビュー記事の裏側について、『週刊文春』の元編集長が語っている。

ジャニーズ事務所

『週刊文春』の元編集長で、文藝春秋総局長の新谷学氏が、28日に更新されたビジネス動画メディア・ReHacQのYouTubeチャンネル『ReHacQ−リハック−』に出演。SMAPの独立騒動の火種となったともされる、ジャニーズ事務所の名誉会長を務めた故・メリー喜多川氏への独占インタビューの裏側について語った。

【動画】メリー氏の“激怒”について語る


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■メリー氏の独占インタビュー

2015年1月、『週刊文春』に「ジャニーズ女帝メリー喜多川 怒りの独白5時間」というインタビュー記事が掲載された。

記事では、ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏の姉で、同社の副社長や会長などを務めたメリー氏が、同社の後継問題などについて語った。その中で当時SMAPのマネージャーを務めていた飯島三智氏を呼び出し、「対立するならSMAPを連れて出て行ってもらう」などと強く叱責。この出来事が、SMAPが2016年に解散する要因になったとも言われている。

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■「まさに歴史的な瞬間」

新谷氏によると、『週刊文春』内のジャニーズの取材班が、ジャニーズ事務所の後継問題について取材。後継候補としてメリー氏の娘である藤島ジュリー景子氏が本命視される一方で、飯島氏の名前も挙がっていることについて事務所側に質問を送った。すると、すぐに担当者から「この件についてはメリーが直接お話します」と連絡があったという。

新谷氏は、「で、我々が取材に行ったら、いきなり(メリー氏の)5時間の独演会が始まったわけですね。これはまさに歴史的な瞬間だなと思ったから、『一字一句も逃さず、極力全部載せろ。10ページかけてもいいぞ』と言って、10ページのインタビューになった」と振り返る。

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■躊躇は「全くない」

掲載に躊躇や迷いがなかったかを聞かれると、「全くないですね。あのときは10ページやりましたから。躊躇もへったくれもないですよね。『ほぼ一字一句全部載せろ』って言って」と語る。

さらに、「(インタビュー中に)『飯島まだなの』って、だんだんメリーさんイライラしてくるんですよ。そのとき歴史が動いた瞬間じゃないですか、あれって。それこそ音声も公開したいぐらいだし、動画回せるものなら回したいぐらいですよね、今思えば」と話した。

週刊文春記者が見た『SMAP解散』の瞬間

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