2歳娘の遺体を焼き証拠隠滅した父親が実刑判決に 凄まじい虐待死と判明

2歳の娘を殺害し、遺体を何年ものあいだ隠していた父親に、懲役21年半の実刑判決が下された。

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2歳の娘を叩いて死なせた男(35)が、遺体を焼いて証拠を隠蔽。しかし犯行が発覚し実刑判決を下されたことを、『AsiaOne』など海外メディアが伝えた。


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■女の子の悲しい過去

シンガポールで暮らしていた女の子は2011年に誕生したが、同年11月には里親に預けられた。父親である男はドラッグ中毒者用のリハビリ施設に送られ、その妻も「育児はできない状態」と当局に判断されたからだ。

2013年には同居を再開したが幼い娘がよく泣くため、育児に不慣れな男と妻はイライラが止まらない。そのうち男のほうはベルトやハンガーで娘を叩く、太ももを蹴る、体をつねるといった虐待を繰り返すようになった。

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■虐待され死亡

2014年3月、おむつを汚し便で遊んだ娘に、男と妻は激高。妻は娘の頬を叩くといった体罰を加えた。同日に違法ドラッグを摂取していた男はそれ以上に荒れ、泣く娘の顔面を2、3回力任せに叩きつけた。しゃがみ込んだ娘は口と鼻から血を流したが、逮捕を恐れた男たちは娘を放置した。

その後、娘の死亡を確認した男たちは遺体を金属製の鍋に入れて焼き、鍋ごと段ボール箱に詰めて粘着テープで密封。それをラップで包み、アパート内に放置した。

関係者や親族は娘の姿がないことに気づき、「どこなのか」と事あるごとに聞いていたというが、夫婦はそのたびに嘘をついてごまかしていたようだ。

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■叔父が遺体を発見

2017年、妻の弟がアパートに置かれている箱を発見。よく見るとラップの内側にゴキブリの卵がついていたため捨てようとした。だが妻は弟を制止して箱をラップで包み直し、「二度とこれに触らないで」と声を荒らげた。

しかし2019年、妻は問題を起こして刑務所に行くことに。アパートに立ち入った弟は気にしていた箱の中身をようやく確認し、「腐って湿った状態の塊」を発見した。

この時ちょうどアパートに集まっていた妻の友人たちは、その異様な物を見て通報。調べを進めた当局は、5年以上前に死亡した娘の遺体であることを突き止めた。

遺体には両手と両脚がなく、顔の表情も確認できなかったが、「小さな骨と歯1本は回収できた」と伝えられている。

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■下された実刑判決

裁判官は殺害された娘の実名を述べ、「この名前を覚えておくことが大事です」「この女の子は成長し、満たされた人生を送る機会を奪われてしまいました」と話し、このほど男に禁錮21年半およびむち打ち18回の刑を言い渡した。

遺体を隠すのを手伝った妻については、今後出てくる証拠によっては起訴される可能性がある。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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