注文した覚えのないコンドーム1020個が届いた女性 海外で巧妙な手口の詐欺が増加

ある日、注文していないコンドームが届き、約5万2,000円を請求された女性。無作為に商品を送りつける「ブラッシング詐欺」という手法だという。

■アカウントが盗まれた可能性

サイバー犯罪に詳しい『データリスク・カナダ』のクラウディ・ポパさんは、アングルハートさんのAmazonアカウントがハッキングされた可能性が高いと推測している。

当初、Amazonはコンドームが返品不可能な商品であるとして返金を拒否したが、調査を経てアングルハートさんのAmazonアカウントを確保し、代金の返金に応じたという。

ブラッシング詐欺は、アメリカなど多くの国で違法とされているが、発送先が外国の第三者販売業者であることから対策に苦慮している。

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■詐欺から身を守るには?

アメリカの消費者の権利を守る非営利団体『商業改善協会』は、ECサイトでブラッシング詐欺にあったときの対策として、いくつかの手順を紹介している。

まずECサイトのカスタマーサービスに連絡し、調査を依頼する。事業者の連絡先を確保して送り主を特定し、自分の名前で偽のレビューが投稿されていないか確認し、レビューの削除を求める。

身に覚えのない商品が届いた場合は荷物の配達を拒否し、アカウントのパスワードを変更すること。必ずクレジットカードの請求書を確認することなどを挙げている。

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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド

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