12歳“娘”が突然「男として生きる」宣言 母親が複雑な胸中を告白

大事な名前も捨て、トランスジェンダーの男性として生きることを決めた子供。想像もしていなかった告白を、親はどう受け入れるべきなのか。

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娘として大事に育てた子が、「男として生きたい」と告白。戸惑う母親の投稿に話題が集まった。


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■大事に育てた“娘”の告白

海外で子供を育てている女性が、「昨日の晩のことです」「うちの12歳の子供が『自分はトランスジェンダーの男性だ』と私にカミングアウトしました」と、ネット掲示板『Reddit』に書き込んだ。

女性にとって、大事な我が子をこれからも愛していくという決意に変わりはない。それでも大事に育ててきた「娘」を失ったという喪失感は、あまりにも大きかった。

また誰よりも近い存在だったはずの自分が何も知らなかったことに、女性は大きなショックを受けたのだという。

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■後悔と悲しみ

これまで子供には女の子らしい服を着せ、かわいい写真をずいぶんたくさん撮ってきた。しかしそんな思い出の写真も、「男になりたい」と願う子供にとっては不愉快なものでしかない。

「これなら」と思いつけた名前ですら、今の我が子にとっては忌々しいものなのだ。

ずっと娘として育ててきた子供を、これからは息子として育てていかなくてはならない。複雑な思いに揺れ困惑している女性は、「『きっと大丈夫』という励ましの言葉が聞きたいんです」と書き込んだ。

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■「大丈夫」という励まし

投稿を読んだ人たちからは、「子供が安心して相談できるカウンセラーを見つけてあげて」「支える親もカウンセリングを受けてほしい」という声が噴出。

「大丈夫」「自分の過去に嫌な感情を持つとは限らない」という励ましのコメントも多数書き込まれている。

「子供さんが安心してあなたに打ち明けたのだから、素晴らしいと思う」「ただ子供には『ママは寂しい』『つらい』という思いを伝えないであげて」といった書き込みも目立った。

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■「早まらないで」という声も

ただ中には、「認めるのはいい」「でも薬や手術などは早まらないで」というアドバイスも書き込まれている。

ここ数年の間に、10代でトランスジェンダーとして生き始めた人たちが「元の性に戻りたい」として、薬の投与や性別適合手術を行った医師らを訴えるケースが、アメリカなどで複数報告されているためだ。

社会的、または外科的性転換後に後悔し元の性に戻る人もいるが、術後や変声後はなかなか元には戻せない。

さらに子供の気持ちはうつろいやすく、SNSなどの影響を受けて早まる子も多いと言われている。親はまず、子供と落ち着いて話し合ったほうがいだろう。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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