人生を変えるらしい謎の言葉「トイパ」って何? 名誉トイレ診断士・佐藤満春氏の回答が深い

想像以上に重要かも…いまを生きる人たちに伝えたい言葉「トイパ」って何?

提供:一般社団法人ウェルネス総合研究所

最近よく目にする「タイパ」という言葉。これはかけた時間に対する満足度を表す言葉で、タイムパフォーマンスの略である。

それと同様に、いま「トイパ」が非常に重要だと、独自の視点で健康・ウェルネスに関する情報の収集・集積・発信をしている組織・一般社団法人ウェルネス総合研究所が、特設サイト「みんなのトイパ会議」にて提言している。

 

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■「トイパ」ってどんな意味?

「トイパ」とは、トイレパフォーマンスの略で、排便する際の「時間」「気分」「成果」の効率性や満足度などを総合的に評価したもの。このパフォーマンスが良いほど健康的でトイレでの時間ロスも少なく、健康的でハッピーな生活が送れるというわけだ。

実際にウェルネス総合研究所が行った、普段のトイパを、時間・気分(スッキリ感)・成果(便のカタチやニオイ)などを総合的にみて自己評価する調査によると、3割の人が自分のトイパが「悪い」「どちらかというと悪い」と評価していることが判明。平常時の排便状況については、トイパの良い人は「常に快便」が約半数であるのに対して、トイパの悪い人は約半数が「便秘気味」と回答した。

 

■トイパの重要性は考えているよりも高い

トイパが悪い人の排便状況を見ると、「排便にかかる時間が5分以上」の人が過半数を越え、10分以上という人は2割にも上るなど、排便の成果についても、トイパの悪い人の方が良くない傾向にあることがわかる。

さらに、トイパが悪い女性は、海外旅行で「日本食より日本のトイレが恋しくなる」と回答するなど、普段の生活を心から楽しめない状況になっている結果も出ており、トイパの重要性は考えているよりも高いものなのかもしれない。

 

■名誉トイレ診断士・佐藤満春氏に聞く

そんな重要すぎるように見える「トイパ」だが、“トイレのプロ”からみると実際にどう思うのだろうか。そして、もし本当に重要ならどうすれば改善できるのだろうか?

その疑問を解決すべく、名誉トイレ診断士としても活躍されている、お笑いコンビ・どきどきキャンプの佐藤満春氏にインタビューを行った。

 

■佐藤満春氏が語る「トイパの重要性」

「20代や10代は、とにかく時間を大事にする人が多い。ネタバレサイトで映画の結末を見たりとかトイレに対する時間感を考えたこともきっと無いと思うので、トイパという言葉はいまの時世に組み合わさった良い言葉だと感じます。

トイレって一方で難しいのは排便をするとか、何分で大便が出ると健康だというのはデータはあるので、トイレに行くことは用を足すためだけに行くことではないことも考えると、“それぞれの人のトイパ”があっても良いと思いますね。

サービスエリアのトイレを作るときに、使用人数の平均で何基トイレを置くとイライラしないのかビッグデータで取り便器の個数を考えていたりと、商業的に見てもトイレを使用する際の快適さはここ10年ぐらいのトレンドになっているのではないでしょうか。

また、旅行先のホテルやレストランでトイレを綺麗にしていると、それだけで施設に対するイメージって上がりますし、使う側も気持ちよくなりますよね」

実際にトイレに精通した佐藤氏も、トイパの重要性は高く感じているそうだ。確かに飲食店などでトイレが汚いとそれだけで食事も不味く感じてしまうし、どんなに部屋が綺麗なホテルでも台無しになってしまうだろう。

 

■消化器内科医が語る「トイパの大事さ」

また、トイパについては消化器内科医・美腸・美肌評論家としても活躍する、工藤内科 副院長の工藤あき先生もその重要性を語っている。

「おなかが重い感じがあると、体力を奪われるイメージがありますよね。胃腸系の症状は不快感が大きいため、トイパが上がることで日常の快適さも自然と上がるメリットがあります。また、仕事のパフォーマンスにも影響がありますし、飲み会とかもテンションがいまいち上がらない。腸内環境が良いと精神面や美容面で良い影響があるのです。

色々な食材をとって色々な菌を摂ることも重要で、中でも積極的に取り入れてほしいのが「ビフィズス菌」です。健康長寿の人にもビフィズス菌や酪酸菌が腸内にある人が多いという研究結果もあります。ビフィズス菌は「酢酸」という短鎖脂肪酸を作りだして、腸内を酸性にしてくれます。

酸性になると腸内の有用菌が増えやすくなり、腸内環境も整います。ビフィズス菌といえばヨーグルトのイメージがあると思います。しかし、ヨーグルトにはビフィズス菌が入っているものと入っていないものがあるので、選ぶ際には注意が必要です。

一緒に摂るものとしては、ビフィズス菌などの善玉菌を優勢に保つことができるオリゴ糖や水溶性食物繊維がおすすめです。たとえば水溶性食物繊維が入っている食材と一緒に食べるのも良いですし、サプリで摂るのも良いかと思います。

また、トイパは大人だけの問題ではありません。実際に子供の便秘は10から30%いるといわれており、小学生からトイパを考えたほうが良いでしょう。トイレに行く習慣ができてから怖いというイメージをトイレに植え付けて我慢しないように、親も一緒に考えてほしい問題です。

私も胃腸が強い方ではなく、トイパが悪いと旅行でおなかに感じる重さやきつさがあるため心から楽しむことができなかったのですが、トイパを向上させることで心から楽しむことができるようになりました。トイレに入る時間が長いと、急に子供に呼ばれたときや仕事に支障が出るなどのトラブルもあるため、トイパが高いとそういったトラブルも起こりにくくなりますね」

 

■「みんなのトイパ会議」を見てみよう

名誉トイレ診断士と医師それぞれにお話を伺っても、「トイパは重要」という結果に。トイレパフォーマンスやトイパというとなんとなく面白い言葉に聞こえてしまうが、想像以上に重要なことなのだろう。

トイパに関しては「みんなのトイパ会議」に詳しく掲載されているので、ぜひチェックしていただきたい。「トイパ」世の中がより健康になるべく、さらに広げていきたい言葉である。

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(取材・文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
■調査概要
・調査名 トイレ事情に関する実態調査
・調査主体 一般社団法人ウェルネス総合研究所
・調査方法 インターネットによるアンケート調査
・調査期間 2023年6月23日(金)~25日(日)
・調査対象者 全国の20-60代男女1,000名 ※各年代男女 100名均等割り付け
※数値については、小数点第1位までの掲載としています。回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、 各回答の合計が100%にならない場合があります。