被害者女性が死亡前に容疑者の名前を伝える 執念で捜査に貢献

病院に駆けつけた母親の姿を見た途端、「あの人達にやられた」と声を振り絞って名前を伝えた女性。「私のことを待ってくれたんだと思う」と母親は語っている。

入院・病室・女性

アパートに侵入した男たちに襲われ、瀕死の重傷を負った女性。しかし12時間後に発見され容疑者の名前を明かしていたことを、『Metro』など海外のメディアが伝えた。


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■女性が襲われて瀕死に

8月17日、南アフリカ・東ケープ州のアパートで、ドアをノックする音に気づいた住人女性(19)が急いで玄関に行きドアを開けた。

しかしその瞬間、ドアの向こうに立っていた男2人が室内に押し入り、女性を何度か撃ったあと腹を力任せに蹴りあげ、携帯電話を盗むなどして逃走した。

重傷を負った女性はその場に倒れ込んだが、銃声には誰も気付かなかったのか助けに来る人はいない。隣人が女性を発見し通報したのは、事件発生から約12時間後のことだった。

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■執念で伝えた容疑者の名前

「お嬢さんが救急搬送された」という知らせを聞き、女性の母親は慌てて病院へ。母親が来たことに気づいた女性は口を開き、自分を襲った男たちの名前を告げた。

母親はこのほどメディアの取材に応じ、「娘は私が来るのを待っていてくれました」「誰が犯人なのか、しっかり私に伝えてくれたんです」とコメントしている。

また母親は容疑者について「娘と面識がある男たちです」「なのにあいつらは、娘が死のうが生きようがどうでもいいと思っていたんです」と話し、悔しさをにじませた。

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■昏睡に陥り死亡

入院期間中、家族と警察に事情を聞かれた女性は、繰り返し容疑者たちの名前を伝えた。相当悔しい思いをしていたとみられ、眠りに落ちても絶叫しながら目を覚まし、男たちの名前を叫んでいたという。

しかし搬送から5日後にあたる8月22日、女性は昏睡状態に陥り、その後に死亡した。

捜査を開始した警察はギャングが絡んだ犯罪である可能性を示唆しているが、女性とのつながりや容疑者についての情報は現時点では明かしていない。近隣住民は動揺し、女性が暴力的な事件の犠牲になったことを嘆いている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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