犬連れでハイキングに出かけた男が動物虐待で逮捕 2匹のうち1匹が熱中症死

猛暑の中に犬を連れてハイキングに出かけた男。出発してすぐに暑さで動けなくなり、救助を求める大騒動を起こした。

犬・寝る・睡眠

山でハイキングしていた男が、飼い犬を熱中症で死なせてしまい、動物虐待の疑いで逮捕された。『abc news』『AZ Central』など複数のメディアが報じた。


関連記事:飲酒運転の責任を愛犬に押し付けようとした男 運転席に座らせ「僕じゃない」

■猛暑のハイキングで救助要請

9日11時頃、アメリカ・アリゾナ州在住の男(29)が、飼い犬2匹を連れてハイキングに出かけた。

向かった先は、同州フェニックス・マウンテン保護区内の低山だ。フェニックス市とその周辺地域は、連日の猛暑で43.3℃を超える日が続いており、この日も朝から37.8℃を超えていたという。

男はハイキングを開始して10分ほど歩いたところで、暑さで動けなくなったようだ。緊急通報で救助を要請した。

関連記事:飼い犬を空港駐車場に残し搭乗した女 キャリーケースを持たず同伴拒否され

■熱中症で犬が死亡

救助隊が現場に到着すると、犬1匹はすでに死亡していた。死因は熱中症とみられる。もう1匹もぐったりしていたが、体を冷やすなどしてすぐに動物病院に運ばれ、一命はとりとめた。

死亡した犬は、ローデシアン・リッジバックという大型犬で、助かったほうの犬種は報じられていない。また男はしばらく休んで回復したとみられ、救助隊とともに下山したという。

関連記事:「パンダとの記念撮影はいかが?」と観光客を騙した男 正体は毛染めした犬と判明

■動物虐待容疑で逮捕

男がふもとに到着すると、待っていた警察官に動物虐待など複数の容疑で逮捕された。警察官は逮捕前に病院に行くことをすすめたが、男は拒否したという。また起訴される見込みだが、その他、罰金が科される可能性がある。

男のいたハイキング・トレイルは、犬の立ち入り禁止区域だ。さらにフェニックスでは、気温が37.8℃を超えたときの犬連れのハイキングを禁止しており、違反すれば最大で約36万円の罰金が科せられるという。

関連記事:自転車泥棒を人懐こい飼い犬が大歓迎? 監視カメラに映るじゃれ合いに反響

■男に批判殺到

男が逮捕されたニュースが報道されると、SNSには「この猛暑でハイキングに行くなどあり得ない。

行くなら独りで行ってください」「悪いのは猛暑でなく、男のバカさ加減」「救助隊の人が倒れたらどうするのか。迷惑極まりない」など、男の行動を批判する声が殺到した。

他にも「犬は飼い主を選べない」「助かった犬を男の元に返さないでほしい」など、犬を心配する声も上がっている。

・合わせて読みたい→飲酒運転の責任を愛犬に押し付けようとした男 運転席に座らせ「僕じゃない」

(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら

医者が教える熱中症対策【Amazonでチェック】