親権争いに敗れた母親が子供2人と無理心中 「子を奪われる悲しみはわかる」の声も

我が子を殺害後に自殺し、無理心中を図った母親。その悲しい結末に、批判のみならず同情の声が集まっている。

2023/09/06 07:00

怒り・絶望

親権者の元夫に息子の引き渡しがなされなかったため、母親宅に踏み込んだ警察が、母親、息子および娘の遺体を発見した。『Click Orlando』『New York Post』などが伝えている。


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■息子の親権者は父親に決定

アメリカ・フロリダ州在住の母親(43)は、元夫と離婚後、息子(10)と娘(19)の3人でトレーラーハウスで暮らしていた。親権はメイン州で暮らす元夫と共同だったが、元夫は息子の単独親権を求めており、裁判沙汰になっていたという。

最近になりその裁判が結審したようで、息子の親権者を元夫にする決定がなされた。娘については父親が別の男性のうえ、19歳で成人しているため争いになっていない。

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■息子連れ去り状態に

しかし裁判後、元夫のもとに息子が引き渡されることはなく、母親による「連れ去り」状態が続いていたという。元夫が8月24日に裁判所に出向いて現状を説明すると、裁判所は引き渡し期限を翌25日午後6時に設定した。

その後に母親と連絡がとなれくなったため、元夫が警察に通報したとみられる。息子の捜索開始から2日後、ウェイバリー近郊の住人から母親の目撃情報が入り、母親のものとみられるトレーラーハウスを発見した。

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■3人の遺体を発見

のちにトレーラーハウスの中から3人の遺体が見つかり、母親、息子、娘であることが判明した。現場の状況から、母親が息子と娘を殺害した後、拳銃自殺して無理心中を図ったのは明らかだったそうだ。なお、息子と娘の殺害方法は伏せられている。

母親に犯罪歴はなく、メンタルの問題も特別報告されていない。警察は、母親が元夫に息子を渡したくないために犯行に及んだとみて、捜査を進めているという。

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■母親に同情する声も

事件がニュースで報じられると、SNS上では「身勝手な母親で許せない」「母親に問題があるから、親権者が変更になっているのに」「毒親の犠牲になるのは、いつだって子供」などと母親に批判的な声が集まった。

その一方で、「子供を奪われる悲しみは理解できる」「思いつめた母親に手を差し伸べる人がいれば、違う結果になった」などと母親に同情する声もあがった。

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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら

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