来年から制度が刷新される非課税投資「NISA」 利用している人を調べてみたら…

来年から制度改正により大幅拡大する少額投資非課税制度(NISA)。活用している割合は…。

NISA口座

日本では、2014年からスタートした少額投資非課税制度(NISA)。その後、19歳以下の子供を持つ親のためのジュニアNISAやつみたてNISAなどが加わったが、2024年からは全て新しい制度に切り替えられる。


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■年360万円まで拡大

これまで、一般NISAは年120万円まで、つみたてNISAは年40万円まででどちらかを選ばなければならなかったが、新制度では、成長投資枠240万円とつみたて投資枠120万円の計360万円まで1年に投資することが可能。

最大600万円だった非課税投資枠の上限も1,800万円に引き上げられる。非課税期間も一般NISAで5年だったものが無期限に。なお、ジュニアNISAは24年以降は廃止されることになる。

銀行の預金金利がゼロに近い状態が続くなか、投資の収益が非課税となるのは嬉しい制度のはずだが、実際にはどれくらいの人が活用しているのだろうか。

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■4割が口座開設

Sirabee編集部が、7月31日〜8月2日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「NISA口座の活用」について調査したところ、「NISA口座を運用している」と答えた人は、全体の30.2%。

「口座を開設したがまだ運用してない」との回答が9.2%だった。ちょうど6割の人はまだNISA口座を開設していないようだ。

NISA口座

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■30〜40代が活用か

NISAは本来、若年層の資産形成を大きな目的のひとつとしていたが、利用者が高齢者ばかりであるとの批判も見られた。

今回はインターネット調査のため、60代までが対象であることもあってか、NISA活用率が最も高かった世代は30代で、4割強が口座解説済み。一方、60代は3割以下となった。

新しいNISA制度は、今まで以上に使いやすく改正されているため、今後利用者は拡大していきそうだ。

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■執筆者プロフィール

タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター

1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。

著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)

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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年7月31日~8月2日
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)

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