「映画泥棒」をイメージした香水、一体どんな匂いが… “生みの親”が明かす裏側に驚き

「NO MORE映画泥棒」のキャラクターをイメージした香水が爆誕。開発する際、細部までこだわったようで…。

2023/06/30 04:15

映画泥棒

「劇場内での映画の撮影・録音は犯罪です」──。日本全国の映画館で、映画本編の直前に「NO MORE映画泥棒」のCMが上映される。謎のキャラクターが軽妙な攻防戦を繰り広げながら、劇場内でのマナーについて注意喚起するのがお馴染みだ。

そんなキャラクターをイメージした「公式グッズ」が販売されていて…。

【関連】映画館での迷惑行為、劇場側も困惑… 「もう来ないで」ネットで怒りの声続出


画像をもっと見る

■映画館でお馴染みのキャラクターが「香水」に

「NO MORE映画泥棒」は、頭がビデオカメラになった「カメラ男」と頭が赤のパトランプになった「パトランプ男」が映画の盗撮を巡ってバトルするCMだ。軽妙な音楽と共に、映画を盗撮していた「カメラ男」が「パトランプ男」に追いかけられ、最後は捕まるのがお決まり。

そんなキャラの「公式グッズ」が発売されたのは、5月20日のこと。「カメラ男」と「パトランプ男」をイメージした香水(各3,850円)、アクリルパネル(1,980円)、クリアファイルSET(1,100円)が爆誕したのだ。

関連記事:かまいたち山内健司、千鳥から“あること”に大ブーイング ノブ「臭いんじゃ」

■ネット上でも驚きの声続出

映画泥棒

映画館で誰もが目にするキャラがグッズになったことは、ネット上でも話題に。「二次創作かと思ったら公式かよ」「物心ついてから知ってるキャラがついにグッズに」「その発想はなかった」など、驚きの声が続出。

また「香水…?どういうことだってばよ」「フェイクニュースかと思った。香水って何を言ってるんだ」「どんな匂いするのか想像つかない」といった声も少なくなく、香水に興味を持つ人の声も多数見受けられる。

最近は人気漫画やアニメキャラをモチーフとした香水は珍しくないが、映画館のCMにしか登場しないキャラの香水を作るとは、斜め上の発想である…。なぜ、「映画泥棒」の香水を開発したのか。

販売元であるフェアリーテイル株式会社に取材したところ、「意外な裏側」が明らかになったのだ。


関連記事:中川翔子、ミニマリスト夫に「心が広い」と感心 パンパンのカバンの中身が…

■香水爆誕の「裏側」が最高

今回、取材に応じてくれたのは、フェアリーテイル株式会社で代表取締役を務める熊谷勇希氏。なんと、社長自ら企画を担当したという。熊谷氏によれば、もともと同社は香水と関係ないものや、一般的に香水のイメージがつかないものとのコラボを多く行っているとのこと。

「映画泥棒」の香水を開発した経緯を尋ねると、「版権を管理している東映様より、『仮面ライダー』の仕事をご一緒させていただいている縁でご提案いただきました。『映画泥棒』には、女性ファンも多いということで、じゃあやってみようというノリから始まったんです」(熊谷氏)という回答。

映画泥棒

映画館の香りというと、ポップコーンが思い浮かぶ。ただ、前出の熊谷氏は、香水の匂いはキャラの設定をじっくり考えた上で決めたと話す。

「『カメラ男』は怪しくも華麗に逃げようとするルパン的なイメージを考えました。カッコ良くスタイリッシュな男性が連想されたため、ローズとシプレ系の香りにたどり着きました。『トランプ男』は映画館に常駐する警備員という設定なので、劇場の少しスモーキーなイメージが漂う警備員の香りとして考えた結果、ローズウッドの香りに仕上がりました」(前出・熊谷氏)。

こちらが予想していた以上に、細部までこだわっていて驚いた…。


関連記事:職場に臭い同僚、どう注意すれば… 社労士が語る「スメハラ対策」が目からウロコ

■「映画泥棒」のイベントも開催

公式グッズを発売して1ヶ月経つが、「カメラ男」と「パトランプ男」をセットで購入する人が多いという。当初はちょっとしたノリもあって始まった企画だったが、取り組んでいくうちに考えが変わる部分もあったようだ。

前出の熊谷氏からは、「キャラクターの設定や『NO MORE映画泥棒』の活動の目的等を深く知ることになり、香水・香りを通じて映画の盗撮防止キャンペーンに少しでも貢献できればという想いも芽生えました。弊社は多くの著作物をお借りして商品開発をすることが多いので、アニメや漫画が違法アップロードされ、それを見るのが当たり前と考えている人に対しての警鐘になればと考えています」というコメントが寄せられている。

7月2日には、東京・池袋の「サンシャインシティ」で「NO MORE映画泥棒」の香水発売を記念したイベントが開催され、「カメラ男」と「パトランプ男」も出演する。両キャラとの撮影会も実施されるそうなので、気になる人はぜひ足を運んでほしい。

・合わせて読みたい→かまいたち山内健司、千鳥から“あること”に大ブーイング ノブ「臭いんじゃ」

(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

家でも劇場気分を…【Amazon】