DVトラブルで通報した11歳男児が警察官に撃たれる 重傷負わされトラウマに

通報した男の子が警察官に撃たれ、重傷を負わされていたことが明らかになった。

警察官

母親に頼まれて通報した11歳の男の子が、駆けつけた警察官に誤って撃たれるというまさかの展開に…。ショックは相当なもので、「大きくなったら警察官になりたい」という幼い頃の夢も捨てたという。

『People』などアメリカのメディアが詳しく伝えている。


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■家庭内でDVトラブル

5月20日のこと、アメリカ・ミシシッピ州で暮らすアデリアン・マリーくん(11)が家族と暮らす家でトラブルが発生した。

この日、アデリアンくんの異父きょうだいの父親が家で逆上し、アデリアンくんの母親であるナカラさんが落ち着かせようとしたが、うまくいきそうになかった。

困ったナカラさんは、アデリアンくんに「通報して」とこっそり声をかけた。アデリアンくんはすぐに警察に電話をかけ、祖母にも「すぐに家に来て」とメッセージを送信した。

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■いきなりの発砲

アデリアンくんの家に駆けつけた警察官は、ドアを開けたナカラさんに銃口を向けて「家から出ろ」と命令。その直後に家の中で銃声が響き、アデリアンくんが外に出てきた。

出血しているアデリアンくんを見て驚いたナカラさんが慌てて確認したところ、胸の右側を撃たれていることが判明。すぐに地面に横たわらせ、救急隊が到着するまで傷を押さえ続けた。

想定外の出来事に動揺していたアデリアンくんは、祈りの言葉などを口にしていたという。ほどなくして到着した救急ヘリに乗せられ、メディカルセンターに搬送された。


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■4日後に退院したものの…

アデリアンくんは両肺と肝臓に傷を負ったほか、複数の肋骨が折れていた。銃弾は胸から背中を貫通していたことも明らかになっている。

それでも5月24日に退院したアデリアンくんは、警察官に撃たれたことを振り返り「これまで経験したなかで最もクレイジーなこと」と語った。

その後もアデリアンくんはトラウマに苦しんでおり、いきなり撃たれた瞬間を思い出して、パニック発作に見舞われることもあるという。


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■警察官になる夢は…

以前は「警察官になりたい」と将来の夢を語っていたアデリアンくんだが、今では「やっぱり嫌だ、撃たれたんだもん」「大きくなったらお医者さんになる」と話しているのだという。

そんなアデリアンくんを見守るナカラさんは、警察署、発砲した警察官、さらには町を提訴。少なくとも500万ドル(約7億845万円)の賠償金を求めている。

また発砲した警察官は停職処分を受けたが、アデリアンくんが回復していると聞いて喜んでいるとのこと。なぜ撃ってしまったのかなど、詳しいことは分かっていない。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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