あおちゃんぺ、水着パレード成功の影に数々の「圧力」があったことを告白

「女性活動支援」を目的としたイベントを開催したあおちゃんぺ。成功の裏で待ち受けていた艱難辛苦とは? 主要メンバー2人に聞いた。

2023/06/27 05:15

あおちゃんぺ

報道リアリティーショー「ABEMA Prime」にてコメンテーターを務めているタレント・あおちゃんぺが18日、東京・渋谷で「女性の表現を守る」ことを目的とした水着パレードを開催。パレード後は、渋谷のクラブを貸し切り、アフターパーティーを行った。


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■パレード及びアフターパーティー開催の経緯

あおちゃんぺ

同パレード及びアフターパーティーは、埼玉県しらこばと水上公園で今月開催される予定だった、グラビアアイドルやコスプレイヤーによる水着撮影会が、日本共産党埼玉県議会議員団からの要請により、中止に追い込まれたことをきっかけに開催。

「〇〇反対!」といった抗議的なデモではなく、グラビアやコスプレ、モデル、アイドルなど自分を表現する場を守る、魅力を伝えることを目的にあおちゃんぺのもとに賛同者が集まり実施された。パレード及びアフターパーティーのために募ったカンパは、合計700万円にのぼった。

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■「できるまでやればできる」を胸に芸能活動10年

あおちゃんぺ

アフターパーティーでは、あおちゃんぺを直撃し、イベント開催後の心境や、パレード以外に実現したい「女性活動支援」などについて伺った。

──パレード開催について、周囲からはどういった反応がありましたか?

企画をツイッター上で公にし、まだ拡散が小規模だった頃は、身内が「いいね!」って感じだったんです。しかし、その後一気に反響が広がり、インプレッション(表示回数)が激増しました(※6/26現在865万インプレッション)。一方で誹謗中傷も結構ありました…。今もそれは続いています。でも、やっぱり賛同の声の方が圧倒的に多かったので、私は開催して本当によかったなと思っています。


──SNSで誹謗中傷にしてくる人に対し、あおちゃんぺさんは全く怯んでいないようでした。かなりの数の誹謗中傷が見受けられましたが、意に介していないのでしょうか。

そうですね。私は自分に恥じないことしかしないので、何を言われても言い返せる言葉と自信があります。今回のパレードとアフターパーティーは「女性の表現を守ること」や「女性の支援」をテーマにしており、特定の政党やプールを管理している埼玉県への抗議ではありません。不正は一切していないので、全然平気です。「殺す」などの言葉に対しては、もちろん弁護士を入れますが。


──開催を決めてから、心無いユーザーからの妨害行為はありましたか?

妨害ではないですが、Twitter上で“マイナスアピール”につながる事実のない「嘘」を言う人はいました。それを妨害と捉えるか、拡散と捉えるかは人それぞれで、私は拡散できたから全然いいかなと思っています。パレード当日の妨害は全くなかったです。


──準備期間は実質1週間。その中で警察などもろもろの許可をすべてとられた。来年もやりたいとのことですが、実現できそうですか?

できたらいいなと思ってます。しかしこの1週間本当に死ぬ思いで準備をしたので、スタッフの集まり次第と、お金が集まったらといったところですね。気持ち的には、東京だけではなく、いろいろなところでやりたいと思っています。

女性だけじゃなく、男性に対する支援活動もしたい気持ちがあるので、そういった会社を立ち上げられたらいいなと思っています。今後のビジョンは、いろいろな人の役に立つ行動をとることです。

あおちゃんぺ

──あおちゃんぺさんが「水着撮影会」を主催するといったこともありえますか?

残念ながら、下積みの女の子たちにしっかりしたギャラを出す案件は、おそらくほとんどないのが現状。だから、彼女たちのためにもやりたいですね。お金をもらえない時期も、ヘアメイク代や衣装代は自分で出すので、仕事をすればするほど赤字になるのが芸能なんです。だから、ファンと会える、お金がもらえる場である「撮影会」を取り上げてしまうのは、本当に死活問題だと思います。


──将来的に、この業界はどうなっていくとお考えでしょうか。

パレードやアフターパーティーに出たくても、じつは事務所から圧力がかかり出られなかった女の子がたくさんいました。今後も存続させたい、大きくさせたい業界だと思っているなら、事務所側も呼応してほしかったなとは思います。今、声をあげずに業界潰されても文句言えないと思う。なので目先だけじゃなくて、業界を愛してほしいです。私はもちろん「残り続けてほしい」と思っているので、信念を持ってやれば続けられると思っています。

私は芸能をやって10年になるのですが「できるまでやればできる」っていうのを常に心がけてきました。下積みは1、2年じゃないので、自分の思い通りに行かないこともあります。でも、みんな諦めないでやり続けてほしいです。


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■水着撮影会は「楽しんでやっていることを知って」

RINKO

アフターパーティーでは、これまでポールダンサー、コスプレイヤーとしても活躍してきた美ボディモデル・RINKOにもインタビュー。彼女もあおちゃんぺの意志に賛同しイベントを盛り上げた主要メンバーの一人だ。パレード及びアフターパーティーを開催した感想や、グラビア業界の未来について語ってもらった。


──まず、主催者側となった経緯を教えてください。

撮影会が中止になった件に対して、あおちゃぺさんが「水着になって街中でパレードするぞ」ってツイートされていたのを見て「めっちゃ面白いじゃん」と思ったことが発端です。

それまで、あおちゃんぺさんとは1、2回くらいしかお会いしたことがなかったんですけど、私がリプライで「女の子集めてパーッとパレードしませんか?」って感じで絡んだんですね。それがきっかけで「本当にやりません?」となりました。ちなみに、10日前のことです。

バタバタでしたけど、大きなトラブルがなくてよかったなと思います。あおちゃんぺさんはすごく人気で、ニュース番組も出てるからアンチもたくさんいるので、石を投げられたり、謎の液体をかけられたりするくらいのトラブルは想像していたんですよ。でもそれも一切なくてホッとしました。

RINKO

──物議醸した水着撮影会の中止要請。理由の中には「性の商品化を許さない」といった言葉もありましたが、どう思われていますか?

私はもともと撮影会モデルをやっていたので、水着撮影会に参加したこともあります。こういった撮影会は、思うほどハレンチじゃなくて、明るく真面目にやっているイベントっていうことをもっと知ってほしいです。

それに、撮影会をしている私たちにとっては、プール開きの前にみんなでわちゃわちゃするのが1つの思い出でもあるんですよ。引きこもり気味の子も、水着姿で女の子が20、30人集まってわちゃわちゃするのは楽しいんです。私たちはやらされてるってわけじゃなくて、楽しんでやっているということを、もっと知ってほしいなと思います。


──現在撮影会モデルとして活動している女性たちに、メッセージをお願いします。

私はもう年も年なので、撮影会モデルはほぼ引退しちゃったんですけど、自分たちがやっていることに誇りや自信を持ってほしいです。

「撮影会って卑猥なんでしょ」って言われることもあると思うんですけど、胸を張ってやっていれば信頼してくれる人も増えるので、自信を持って自分を表現してほしいなって思います。


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■愛のあるツッコミ

あおちゃんぺ

アフターパーティーは、 渋谷の「CLUB CAMELOT」で開催。ステージでは、水着姿の女性陣によるパフォーマンスが行われるなど大きな盛り上がりを見せていた。

男女比は、パレードと同じく9対1で、これにあおちゃんぺは「わかっていたけど、男ばっかりだな!」とツッコミを入れ、参加者を笑わせていた。

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(取材・文/Sirabee 編集部・だい坊

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