目が不自由で貧しい祖母と暮らす4歳児に支援続々 学費サポートを申し出る人も

貧困に苦しむ4歳の女の子を、多くの人が気にかけて寄付金を送付。「学費を出す」という人も現れた。

少女・女児・暗闇

園児の窮状にショックを受けた先生が、SNSを使って支援を要請。胸を打たれた優しい人たちが救いの手を差し伸べたことを、『Thaiger』など海外のメディアが伝えた。


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■家庭訪問で知った事実

タイの幼稚園で働く先生が、園児たちの家庭を訪問。4歳の女の子が目の不自由な祖母(68)と暮らす家を見て、大きなショックを受けた。

家の屋根には穴がいくつもあいており、土間しかない。木製の古い椅子を置いてはいるが、それは女の子と祖母のベッドでもある。

祖母は障害者手当と高齢者支援金を得ているが、それだけでは不十分だ。遠い場所で働いている女の子の両親は仕送りもせず、帰っても来ない。

そのような事情ゆえに、女の子が食べられる物は限られている。大抵は卵料理と白米で飢えをしのいでいるが、卵がない時はご飯にお塩をかけて食べるのだという。

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■「救いたい」と考えた先生

女の子は軽食も持たずに幼稚園に通い、腹が減ってもお友達に「ちょうだい」「分けて」とせがむことはない。どうしても我慢できない時は先生に分けてもらい、昼休みは教室の掃除に精を出すそうだ。

家に帰っても、女の子はゆっくりくつろぐ暇がない。洗濯や皿洗いなどをせっせとこなし、祖母の料理も手伝わなくてはならないからだ。

このような暮らしぶりについて知り心配でたまらなくなった先生は、動画を撮影してSNSにアップ。大事な園児を支援してほしいと呼びかけた。


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■寄せられた善意の支援

動画を見た人たちから続々と善意の寄付金が送られるようになり、いつしか100万バーツ(約404万円)を超えるお金が集まった。

自治体も支援に前向きで、さっそく女の子が暮らす家の改修に乗り出す計画を立てているとのこと。またあるニュースレポーターは、自身が出演する番組で支援を表明。「女の子の教育費は僕が出します」「もし望むのなら、博士課程に進んでもいい」と宣言した。

日本においても、子供のうち7人に1人は貧困状態にあるという。「子育て 貧困 支援 相談」とネット検索すると、役に立つサイトをいくつも見つけることができる。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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