電車でよろけない最強ポーズ、95%が未経験だった 「足の向き」を変えるだけで…

電車内でよろけることなく立っていられる、非常に便利な姿勢。にも関わらず、日本人の9割以上が「未経験」であると判明したのだ。

2023/06/12 04:45

三戦

リモートワークが主流となりつつある昨今だが、出社の必要が生じてきた人も少なくないのでは。そこで今回は、朝の電車通勤の時間を少しでも有意義なものにする奥義「三戦」を伝授しよう。

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■そもそも「三戦」って何だ?

朝の通勤時間帯、できることなら座席に腰掛け、ギリギリまで体を休めておきたいもの。しかし現実は非情である。座れない、程度で済めばまだマシで、災害級の「満員電車」に遭遇してしまった日は、目もあてられない。

そんな車内にて変わった姿勢で立ち、吊り革を握っていないにも関わらず、微動だにしない乗客を見た覚えはないだろうか。恐らく、その人物が使用しているのは「三戦」(さんちん)である。

グラップラー刃牙

この型が一般に知られるようになったのは、格闘漫画の金字塔『グラップラー刃牙』コミックス25巻収録話が切っ掛け。同話では「相手の攻撃を決して避けない」ことで知られるキャラクターのリチャード・フィルスと、空手の達人である愚地独歩が激闘を繰り広げていく。

三戦

その際、独歩はフィルスの美学に付き合い、相手の攻撃を一切避けない姿勢を見せる。そして激しい殴り合いの最中、フィルスの攻撃を耐えるために構えた型が、この三戦なのだ。

三戦

足を八の字の形にして立ち、やや膝を曲げて力を入れるのが三戦のコツで、独歩は披露時に両手の握り拳を顔付近に構えつつ、「呼ッ」という印象的な掛け声を発している。

三戦

有識者の中には、この「呼ッ」を含めて三戦であると見解を示す人物も少なくない。

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■「三戦=電車でする構え」となったワケ

前出の通り、守りの型となる三戦だが「それをなぜ、電車内で?」と疑問に感じた人もいるだろう。

バキ

じつは三戦は『グラップラー刃牙』の続編『バキ』でも再登場し、その際は「高速で移動するジェットコースター上での戦闘時」に使用されたのだ。

もはやここまで来ると、どうやって姿勢を保っているのか謎だが…使用者・末堂厚は全く動じることなく、三戦の構えのまま、見事な戦いぶりを披露していた。

そして、前出の独歩が稽古をつける回想シーンにて「なによりもバランスがいい」「電車の中でケンカ売られたら試してみるといいさ」とのアドバイスが登場。そのため、多くの『バキ』読者にとって、電車の中で三戦の構えをとることは、半ば常識とされているのだ。

三戦

そこで今回は、全国の10〜60代の男女1,000名を対象として、電車内での「三戦」の経験有無に関するアンケート調査を実施することに。


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■女性の三戦経験、何かがおかしい…

三戦グラフ

調査の結果、電車での移動中に三戦を「使用した経験がある」と回答した人物は、全体のわずか5%と判明。性別ごとの回答を見ると、男性の経験者は8.6%で、女性は1.6%であった。

三戦グラフ

なお、年代別の回答を見ると、意外なことに最も三戦の経験割合が多いのは10〜20代男性と判明。次いで多いのが30代男性である。

三戦

10〜20代の女性経験者は0%で、30〜40代もそれぞれ1%未満なのだが…なぜか、50〜60代になると割合が大きく増加し、男性とほぼ同じ割合の女性が「三戦の経験あり」と回答しているのが興味深い。

三戦

実際、電車内でバランスを保つ際に便利な構えであるため、ぜひ「呼ッ」の気合いと共に、今日から使ってみてほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年1月27日~2023年1月30日
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)

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