保護された男児が「家には連れて帰らないで」と懇願 両親をネグレクトで逮捕

両親からネグレクトと虐待を受け、16キロしかなかった男児。自力で逃げ出していたことが明らかになった。

虐待・ネグレクト・育児放棄

ガリガリに痩せ細った男児を保護した警察が、両親をネグレクトの疑いで逮捕した。男児の状態などについて、『Atlanta News First』『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。


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■保護された男児

12日、アメリカ・ジョージア州アトランタの警察に「男の子が道に迷っているようだ」「通りをうろついている」という情報が寄せられた。

ただちに現場に向かった警察官たちは、痩せ細り皮膚が変色している男の子(10)を発見して保護。体中に傷ができていた男の子は「お腹が空いています」「スーパーで食べ物をねだるつもりでした」と話し、「お願い、家には帰らせないで」と警察官に懇願した。

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■ひどすぎる虐待

健康状態が明らかに悪かったため、警察は男の子を最寄りの病院に搬送。そこで検査してもらったところ、心拍数が極端に少なく体重は約16キロしかなかった。

その後に家庭環境を調べた当局は、男の子が両親によるネグレクトと虐待の被害を受けていたことを突き止めた。両親は、男の子に食事を与えないまま寝室に監禁。

電気、水、お湯、トイレットペーパーも一切使えない場所に放置し、外も見えないよう徹底するなど、ひどい虐待を繰り返していた。また大人による世話は一切受けることなく、一室に閉じ込められていたと明かしている。


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■逮捕された両親

ギリギリの状態に耐え、ようやく逃げ出すことに成功した男の子。警察は生きて脱出したことが保護につながったことを喜び、「家を出なければ結果は違っていたでしょう」とコメントした。

警察は、男の子の両親を直後に逮捕。家には他にも複数の子供がいたが、全員を保護したと公表している。他の子供たちの年齢など、詳しいことは公表を控えた。

隣人らによると、男の子の両親はたびたび子供たちを自宅に残したまま、旅行などをしていたとのこと。

家族の様子を見て不安を感じていたという女性がメディアの取材に応じ、「子供たちが大丈夫なのか心配したこともありました」「早く虐待に気づいてあげられたら良かったと思います」と述べている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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