ウクライナ情勢でXデーが秒読み? プーチンは核のボタンを押すか

昨今の情勢からもプーチンの劣勢は誰の目にも明らか。追いつめられたプーチンに残された選択肢は、核のボタンを押すこと…。

ウラジーミル・プーチン

今月9日、首都モスクワで旧ソ連がドイツに勝利してから78年が経ったことを祝う戦勝記念の軍事パレードが行われた。


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■見る目もないかわいそうなプーチン

しかし、そのパレードはウクライナ戦争で苦戦するロシア軍の姿を赤裸々に示した。今年パレードに参加した兵士はこの15年で最も少ない8,000人あまりで、例年ならモスクワ以外の都市でも同時にパレードが行われるのだが、今回地方都市では一切その姿はなかった。

そんな盛り上がらない中でも、プーチンは必死に訴えた。プーチンは演説でウクライナ侵攻の意義をまた強調し、ウクライナと交渉の余地はなく、戦争に絶対に勝利すると国民にアピールした。

また、欧米がウクライナを支援し、欧米はロシアを破壊しようとしていると強い不満を示した。ロシア軍が置かれる現状とプーチンの演説には大きな温度差があり、そこには見る目もないかわいそうなプーチンの姿があった。誰も止まって演説を聞いてくれない政治家のようだ。

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■残された選択肢は核使用か

プーチンが涙目前回の中、ウクライナのゼレンスキー大統領は、もうすぐウクライナ側がロシア軍に大規模な攻勢を仕掛けると明らかにした。

既に衝突の最前線となっているウクライナ東部バフムトではロシア軍の幹部が相次いで殺害され、ロシア軍が撤退し始めているというが、今回の大規模攻勢によってロシア軍にとどめを刺す可能性も出てきた。

仮に、そういった状況に陥れば、プーチンはさらに窮地に追いやられることになる。その際、何が選択肢として残っているかは想像に難くなく、核使用しかない。これまでも核使用の可能性をちらつかせてきたが、ウクライナ情勢でXデーが秒読みになってきた感がある。

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(取材・文/セレソン 田中

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