トランスジェンダー女性が「女子更衣室を使いたい」 切実な悩みにアドバイス続々
トランスジェンダーの女性が更衣室を使ったら、不快な思いをさせてしまうかも…。そんな悩みに、さまざまなアドバイスが寄せられている。
女性として暮らしてはいるけれど、外見は男のまま。手術も受けておらず男性器もついているという人物が、女子更衣室を使ってもいいか分からず悩んでいる。
■女性として生きる元男性
海外で暮らす人物は男として生まれたが、「トランスジェンダーの女性として生きて行こう」と決心。1年前にはホルモン療法を開始し、それを機に男性としてのアイデンティティは捨てた。
しばらくすると胸が少し膨らんだが、まだAAカップ。手術は受けていないため男性器もついたままだが、女性として暮らす日々に満足している。
■リハビリが必要に
そんなある日、女性は腰を痛めたためリハビリを開始。担当する理学療法士からは、「プールでの運動が効果的ですよ」と言われた。
女性もチャレンジしたいと考えているものの、不安は大きい。着替えには更衣室を利用することになるが、女子更衣室を使えば他の利用者に嫌がられるかもしれないからだ。
外見はまだ男のままだけに男子更衣室を使うことも考えているが、女性として生きているため、できれば女子更衣室を使いたいと思っている。
■寄せられたアイデア
悩んだ女性が「女子更衣室を使ってもいいのかしら」と掲示板「Reddit」に書き込んだところ、同じくトランスジェンダーの女性として暮らすユーザーたちから、複数の意見・アドバイスが寄せられた。
あるユーザーは、男性器がある状態で女子更衣室を使用すれば、みんなが気まずい思いをすると指摘。そこで着替えにはトイレなど個室を利用していると明かし、シャワーを使用する際には肌色のパンツを着用して、目立たないよう工夫していると説明している。
また別のユーザーは、同伴者（女性）を見つけて一緒に行動することを提案。さらに「乳がん手術を受けた女性用の水着を着用すればパットをつめることができるため、より女性的に見える」というコメントもある。
■解決すべき問題は山積み
日本でも性の多様性に関する理解が進み、トランスジェンダーであることをカミングアウトする人も増えている。
その一方で「男性器がある人との更衣室・トイレの共用は不安だ」という声があり、トランスジェンダーの女性たちは「私たちはどうすべきなの？」と戸惑っているようだ。双方の意見や現状を十分に考え、誰もが安心できる環境の整備が望まれている。
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（文／Sirabee 編集部・マローン 小原）
