サイゼリヤ警察が涙の引退表明、一体どうして… 「4年前の真実」が衝撃的すぎる

「サイゼリヤ警察」が突如、引退を発表。激動のバックグラウンドを受け、ネット民からは驚きの声が多数寄せられており…。

2023/04/27 11:20

ネット上には、本来の意味や用途と微妙に異なるニュアンスで使用されるフレーズが少なくない。たとえば、他者の言動に指摘を繰り返す人に「○○警察」という呼び名が使用されることも。

なお現在、ツイッター上では「サイゼリヤ警察」アカウントが突如発した宣言に、多くの人々が衝撃を受けているのをご存知だろうか。

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■サイゼリヤ警察、突如引退を発表

サイゼリヤ

今回注目したいのは、26日にツイッターユーザー「サイゼリヤ警察」さんが投稿した1件のツイート。

こちらの投稿は「なんか、サイゼリヤの会長がサイゼリヤのことをサイゼリアって言おうが構わないって言ってることを知り、この活動の目的を失いました」という書き出しから始まり、「今日でサイゼリヤ警察を辞めます。 約3年5カ月もの間、さまざま沢山の方にお世話になりました。 さようなら」と、引退宣言が綴られていたのだ。

「サイゼリヤ警察」とは…? と思わず首を傾げてしまった人も少なくないと思うが、こちらのツイートは投稿から1日足らずで4万件以上ものRTを叩き出すほど、大きな話題となっている。

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■ありがとう、サイゼリヤ警察…

アカウント名のとおり、「サイゼリヤ警察」さんは「サイゼリヤをサイゼリアと勘違いしている人類」を啓蒙すべく、日々活動に励んでいた人物。なお、もちろんファミリーレストラン「サイゼリヤ」と公式な関係があるアカウントではない。


己が信念に従って熱意あふれる活動を行なっていた人物なだけに、今回の引退宣言に対し、他のツイッターユーザーからは「私も過去に摘発されたことあります。ありがとうサイゼリヤ警察…」「サイゼでバイトしてたとき、クルーもこのアカウント楽しみに見てました!」「信じていたものに裏切られる、この悲しみよ…」など、惜別の声が多数寄せられていた。

また「再就職先に、キヤノン警察はいかがでしょう!?」「ぜひアボカド警察になって頂きたいです」といった具合に、次回の転生先を斡旋するリプライが多く確認できたのが、なんともシュールであった。

ロッテリア

なお、Sirabee編集部では過去に「シヤチハタ」「キユーピー」「キヤノン」といった「小文字表記と勘違いされやすい企業名」や、「ロッテリア」「バーミヤン」「ビックカメラ」など「誤って表記されやすいチェーン名」に関する調査・取材を実施したばかり。

ビックカメラ

そのため「サイゼリヤ警察」という活動に、多大なる仲間意識を感じてしまう。そこで今回は、ツイッター上で一躍「時の人」となったサイゼリヤ警察さんに、ことの経緯を詳しく聞いてみることに…。


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■かつての「悲しき過去」に涙

遡ること今から約4年前、サイゼリヤ警察さんは当時交際していた女性とサイゼリヤの話をしている際、誤って「サイゼリア」と発言してしまう。

すると、交際相手は突如「サイゼリヤは『サイゼリア』じゃなくてサイゼリヤだから!」とブチ切れ。「大学4年間、サイゼリヤでバイトしてた私によく言えたよね!」「サイゼリヤのことをサイゼリアっていう人とは付き合えない! 無理!」とまくし立て、嫌悪感をあらわにしたという。

相手のアルバイト先がサイゼリヤということを、そのとき初めて知ったサイゼリヤ警察さんはそこまで重大な過ちではないと感じて「とにかく平謝りしておけば良いや」的なスタンスでその場を乗り切ることに。

サイゼリヤ

しかし数日後、この行動が完全に悪手であったと判明。交際相手が音信不通となってしまったのだ。このときの「まさか『サイゼリア』の一言で彼女を傷つけてしまうなんて」「同じような境遇の人をもう作りたくない」という思いから、誇り高くも哀しきアカウント「サイゼリヤ警察」が誕生したのである。

そして日々、身を粉にして活動していたサイゼリヤ警察さんだが、25日にとんでもない転機が訪れることに。

「ねぇ、なんでサイゼリヤのことをサイゼリアっていうの?」というツイートを投稿したところ、他のツイッターユーザーから「(サイゼリヤの)会長ですらどっちでもいいって言ってるからじゃないですか?」とのリプライを受け、大いに衝撃を受けてしまう。

当時の心境について、サイゼリヤ警察さんは「今までの活動は何だったのかと絶望感と失望感に包まれました。まるで恋人を失ったときの衝撃と同じくらいに、膝から崩れ落ちるというか…体の芯を抜かれたような感覚になり、辞める旨をツイートしました」と振り返っている。


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■実際、サイゼリ「ア」と間違えている割合は…

なお以前、全国の10〜20代の男女1,000名を対象としたアンケート調査にて「サイゼリヤの名称」に関する設問を用意したところ、全体の38.2%が「サイゼリア」と誤答していたことが判明している。

サイゼリヤグラフ

性別ごとの回答を見ると、若年層では男性の方が正答率が高いが、40代以降は女性と逆転。全世代を通じて見ると、男性より女性の方が「サイゼリヤ」と正しく認識していると分かるのだ。

サイゼリヤグラフ

こちらの調査結果を受け、サイゼリヤ警察さんは「私の肌感覚で、世間の3割程度が誤認していると思っていたため、約4割という結果には驚きました。どれだけ摘発しても、新しく沸いて出てくるわけですね…」と、表情を曇らせる。

続けて「摘発に限らず、実は時々『サイゼリヤ』とツイッターで検索して様子を見ています」「アイドル活動や俳優・音楽活動をされている若い方々が、サイゼリヤを打ち上げ会場や打ち合わせ場所に利用してくださっているのをよく目にします。特に10~20代の女性アイドルが多いですね」「サイゼリヤはサイゼリアではなく、サイゼリヤだと認識してくれる方が今回のツイートの件で増え、さらに来店してくれたら嬉しいですね」と、完全にサイゼリヤ関係者としてのコメントを寄せてくれたのだ。

そうした愛情をもって活動に励んでいたサイゼリヤ警察さんにとって、今回の発表は「引退」ではなく「殉職」のレベルだという。

今後の活動について、ぶっちゃけた心境を尋ねたとことろ「今、私の心の中では『男として、一度辞めると言ったのだからこのまま何も言わず放置するべき』という思想と、『これからもゆるっと活動したらいいじゃん』という思想がバチバチに戦っています」との回答が。

27日午前10時時点では、サイゼリヤ警察さん最後のツイートから一切の投稿がなされていない。果たして、どちらの道を進むのだろうか…。

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