日本は米国と今後どこまで歩調を合わせるべきか 途上国との関係強化を

近年の米中対立激化に翻弄される日本。今後の世界ではグローバルサウスが影響力を高める。米中以外の方向に舵を切れ。

アメリカ・米国・中国

日本が米中双方の間で奔騰されるようになってから、何年が経っただろうか。今年に入り、バイデン政権は半導体規制で日本に足並みを揃えるよう事実上の圧力を掛けたが、米中のパワーが拮抗し続ける中、今後米国の焦りによる日本への圧力は一層強まることは想像に難くない。


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■米中対立激化に翻弄される日本

半導体規制はその1つに過ぎない。一方、中国は米国と足並みを揃え続ける日本へ不満を強めている。

その不満によって意図的に邦人を拘束しているわけではないが、それが日中関係を不安定化させていることは間違いない。日本は中国を最大の貿易相手とする。ここに日本が抱える対中ジレンマがあるのだ。

今後“翻弄される日本”はいっそう顕著になるだろう。

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■米中ではない人脈を作れ

一方、米中対立やウクライナ侵攻など大国間対立に、そうではない途上国を集約したいわゆるグローバルサウスは不満を募らせている。

昨年、東南アジアや中東、アフリカなどからは、“ASEANを冷戦の駒にするな”、“アフリカを新たな冷戦の温床にならない”、“結局戦争をするのは大国であり、世界大戦はヨーロッパで始まる”など、米中対立やウクライナ戦争など大国間対立に対する不満や警戒の声が多く聞かれた。


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■グローバルサウスとの関係強化

そして、米中どちらかに付こうとする国に対して少なからず嫌気を示してきた。たとえば、日本が欧米側に付こうとする姿勢を示せば、それを警戒する国は今日決して少なくない。

今後、世界におけるグローバルサウスの影響力が高まる中、日本にとって重要なのはグローバルサウスとの関係強化である。決してそれは簡単なことではないかも知れないが、今日、米中とは別の人脈作りが求められている

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(取材・文/セレソン 田中

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