第3次世界大戦もヨーロッパから始まるか 予断を許さないウクライナ情勢

ウクライナ情勢では依然として緊張が続いている。欧米諸国の中には戦車だけでなく戦闘機を供与する国やロシアの核使用も…。

戦争・軍事演習イメージ

ウクライナ情勢では依然として緊張が続いているが、ウクライナへ供与される武器も日に日に規模が大きくなってきている。NATO加盟国であるポーランドのドゥダ大統領は3月、ウクライナに対して旧ソ連製の戦闘機「ミグ29」戦闘機4機を供与することを明らかにした。


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■ついに戦闘機の供与へ

戦闘機の供与はNATO加盟国でポーランドが初めてとなった。そして、それに続くかのように、スロバキアのヘゲル首相もウクライナへ「ミグ29」13機を引き渡すことを政府として承認したと発表した。

戦闘が続くなか、欧米諸国は米国のMIエイブラムスやドイツのレオパルト2、英国のチャレンジャー2など戦車をウクライナへ供与することを発表したが、これまで戦闘機の供与は戦闘に巻き込まれる恐れから各国とも回避してきた。米国も戦闘機F16のウクライナへの供与には否定的な立場を崩していない。

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■第3次世界大戦の勃発地となるか

ここで懸念されるのは、ポーランドやスロバキアが発端となり、戦闘機の供与に拍車が掛かることである。

ロシア側は正式の軍隊だけでなく、民間軍事会社ワグネルを通して多くの若者が戦場に送られているが、それらは陸上戦力であり、ウクライナ側が戦闘機でそういった陸上戦力の破壊を強化すれば、ロシア側の劣勢が一層顕著になるだけでなく、プーチン政権が核兵器の使用、また戦闘機を供与した国々への攻撃もオプションとして考える恐れがある。

第1次、第2次とも世界大戦の勃発地はヨーロッパだった。今回はウクライナが勃発地となり、欧州は再び世界大戦の発祥地となってしまうのだろうか。

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(取材・文/セレソン 田中

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