家宅捜査で新生児が急死する悲劇 警察官が赤ちゃんを誤って踏んだ可能性

警察の強制捜査が終わり、家のなかに入ることが許された家族たち。ただちに赤ちゃんの元に駆け付けたが、なぜか息絶えていた…。

2023/03/28 08:00

警察官・機動隊

赤ちゃんは常にベビーベッドに寝ているとは限らない。生後間もない赤ちゃんを床に敷いた布団で寝かしつけていたインドのある家庭で、このほどとんだ悲劇が起きたことを『IndiaTimes』『Times Now News』『NDTV』ほかが報じている。


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■警察が家宅捜索を

悲劇の話題は、インド・ジャールカンド州のギリディ地区にあるコソゴンドディギという村の、3世代が暮らす民家から伝えられた。

地域を管轄するデオリ警察は3月22日、ある事件の容疑者とされるブフシャン・パンデイという男の身柄を確保するべく、捜査令状を手にその家にやってきて強制捜査を行った。

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■ある部屋に赤ちゃんが…

ブフシャン容疑者の家族は全員ただちに外に出るよう命じられ、デオリ警察の職員は物的証拠を押収するためか、すべての部屋に踏み入った。ブフシャン容疑者の息子の嫁にあたるネハ・デヴィさんも、退出させられた1人だった。

ネハさんは後に、「ある部屋に生後わずか4日の赤ちゃんを寝かせていたため、とにかく心配しながら捜査の終了を待っていました」と明かしている。


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■圧死した可能性

警察の強制捜査が終わり、家のなかに入ることが許されたネハさんはただちに赤ちゃんの元に駆け付けたが、なんと息絶えていた。ただちに病院に搬送されたが赤ちゃんが息を吹き返すことはなく、遺体については現在司法解剖が行われている。

死因として圧死が疑われており、ネハさんをはじめ家族は「乱暴な家宅捜索で赤ちゃんの命が奪われた。警察官が赤ちゃんの体を踏んだに違いない」と訴えている。


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■容疑に関してはうやむやに

デオリ警察のサンジェイ・ラナ副署長は「検死結果を待ち、捜査チームから話を聞きながら調査を進めたい」と説明。一方で、赤ちゃんの祖父であるブフシャン容疑者は逮捕には至っておらず、警察は嫌疑の内容すら明らかにしていない。

そもそも警察の誤認があった可能性も否定できないこの一件に関し、州の保健局長は「警察に対する世間の批判は避けられないだろう。警察官といえども、法に従い厳しい処分を」と述べている。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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