『世界遺産』3週連続企画 イタリアとカンボジアの特別な絶景を空から撮影

4月2日、9日、16日放送『世界遺産』では、空からみたイタリアの世界遺産&アンコール遺跡群の絶景を紹介。ナレーションは杏が担当する。

■聖なる山へ

世界遺産

アンコール王朝の王の多くはインドから伝わったヒンドゥー教を信奉、その宗教観に“山岳信仰”がある。アンコール・ワットが山に見立てられたのもそこからきている。

都の北東にあるクーレン山は聖なる山とされ、その源流から水路によって水を都まで引いた。これによって主食である米の量産が可能となり、アンコール・トムには最大10万人もの人々が暮らした。

撮影隊はクーレン山の源流を目指したが、大雨に見舞われた日であったため、たどり着いた源流の滝は水量が激増。地元の人でもなかなか見られない迫力の映像の撮影に成功する。


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■美しい朝焼け

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アンコール・ワットは東西南北に正確に建設されたが、そこには寺院の背後から朝日が昇るドラマチックな演出も。そこで、朝日の瞬間を狙って夜が明ける前に宿を出発、寺院の前庭で撮影を試みた。

同番組の中ではほんのワンカットだが、1週間にわたる苦心の末、美しい絶景を映像に収めることに成功。日の出の時間、漆黒の闇に5本の塔が浮かび、続いてほんの数十秒空が真っ赤に染まる。


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■「まさに人類の宝」

プロデューサーの堤慶太氏、ディレクターの江夏治樹氏・小澤政志氏からコメントが届いた。

堤氏:ローマ帝国の円形闘技場・コロッセオや巨大寺院のアンコール・ワットは、これまでも番組で取り上げたことがありますが、ここまで本格的に空から撮影したのははじめてです。


ほかの世界遺産も見たことのないアングルからの映像ばかりで、「なるほど、こういう造りになっていたんだ」と新たな驚きがいっぱいです。ぜひご覧ください。

江夏氏:今回撮影でタッグを組んだのは、イタリア屈指の技術を持つイタリア人のドローンパイロット。普段は映画やCM撮影もこなす彼と、文字通りイタリア中を飛び回り、世界遺産を撮影しました。特にこだわったのは、これまで見たことのないドローンワークで見る人があっと驚く映像を撮ること。


そしてワンカット長回しを多用して、自然の絶景や街の広がり、建造物のディテールを一連で見せること。ドローンパイロットと共にロケハンを行い、綿密にフライトプランを組み立て撮影に臨みました。

小澤氏:アンコール・ワットは、いつか行ってみたいと思っていましたが、あくまで観光地の1つくらいにしか捉えていませんでした。でも同行したコーディネーターが、「1週間毎日アンコール・ワットに行けるなんて夢のようです。冥途の土産になります」と真顔で言うので驚きました。


実際行ってみると、遺跡の規模やレリーフなどの完成度も「素晴らしい」の一言。警備員や職員は半端な数ではなく、観光客も老若男女問わず世界中から相当な人数が訪れていました。それらを目の当たりにするにつれ、これは世界遺産の中の世界遺産、まさに人類の宝なのだと感じました。

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(文/Sirabee 編集部・ほさかちよこ

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