福井県池田町「都会風を吹かすな」でも議論沸騰 老後に住むなら都会か田舎か
「老後に田舎暮し」を夢見る人もいるが、「都会風を吹かすな」といった『七か条』も話題に。
福井県山間部の豪雪地帯にある池田町が、町の公式サイトに移住者に向けた「池田暮らしの七か条」なるPDFファイルを掲載。
その中に、「都会風を吹かさないで」「品定めされることは自然」など不穏当な表現が含まれていることが報じられ、SNSなどで大炎上した。
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■ネットでは賛否
町はこの書類について一切の修正を行わず、今も引き続き掲載している。ネット上では、「郷に入れば郷に従え、とはこういうこと」「こんな排他的な共同体であることが、移住を検討する前にわかってよかった」などと賛否が分かれる状況だ。
コロナ禍でリモートワークが普及したことも相まって、生活の場を都会から地方に移す人も少なくない。また、テレビ番組などの影響もあり、「リタイア後の第二の人生は田舎暮しで」と希望する人も。実際、世間はどのように考えているのだろうか。
■都会派が6割
Sirabee編集部が、2月10〜12日にかけて、全国10〜60代男女905名を対象に調査したところ、「老後は便利な都会に住みたい」と答えた人は58.6％。「のどかな田舎に住みたい」派は41.4％で、都会派が大きく上回った。
たしかに風景はのどかであるものの、わずらわしい人間関係もあってむしろ気疲れするリスクや、医療・介護などのインフラが不足していることへの心配も影響しているかもしれない。
■若い世代では拮抗
今回の調査では、全ての世代で都会派が田舎派を上回ったものの、若い世代では田舎派も5割に迫っている。若く健康で、体の心配がリアルでないこと、インターネットに慣れた世代ほど場所に縛られずに生活しやすいことも影響している可能性がある。
老後都会派は40代で最も多く、65.1％に及んだ。
■都会の人は都会で
ちなみに地域別では、やはり東京を含む南関東（65.3％）や近畿（67.3％）で都会派が多い。都市に暮らしてきた人も地方や郊外の人も、結局は住み慣れた場所が一番、という人が大半なのだろう。
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（文／Sirabee 編集部・タカハシマコト）
