「個人の判断」でマスクを外せる? 7割が外したい意向も強烈な同調圧力が…

3月13日から着用については「個人の判断が基本」とされたマスク。同調圧力に流されずに自分の判断ができるか聞いてみると…。


個人の判断マスク

5月9日から、感染症法上の分類が「2類相当」から「5類」に引き下げられることが決定した新型コロナウイルス。それに先駆けて政府は、3月13日から屋内外を問わず、マスク着用は「個人の判断が基本」とする方針を発表している。


画像をもっと見る

■海外では脱マスクが進む

海外から届く映像を見ると、スポーツ会場のような屋外でもまた屋内でも、マスク姿の人はほぼ見られなくなった。日本でもようやく、文部科学省が今年の卒業式は「マスクなしが基本」との方針を発表。

また、政府広報のテレビCMなどでは、「マスクは場面に応じて適切な着脱を」と、屋外などではマスクを着ける必要がないことが繰り返し訴えられているが、日本の街中はいまだマスク姿だらけの状況だ。3月13日からの「個人の判断」で、変化は起きるのだろうか。

関連記事:「個人の判断」が基本となるマスク着用 5類引き下げ以降の対応を調査したら…

■「気にせず外せる」は2割

Sirabee編集部が2月10〜12日にかけて、全国10〜60代男女905名を対象に調査したところ、「個人の判断」という基準でマスクを「気にせず外せる」と答えた人はわずか21.2%だった。

最も多かった答えは、「外したいが外しづらい」で50.2%。自らの意志に反して容易には外せないということで、日本社会の同調圧力の強さがうかがえる。

また、28.6%は「外したくない」と回答している。日本でも、全体の7割以上がマスクを外したいと思いながら、実際に自分だけの意志で外せる人はかなり少なそうだ。

個人の判断マスク


関連記事:「個人の判断」が基本となるマスク着用 5類引き下げ以降の対応を調査したら…

■女性の警戒感が強い

なお、今回の調査結果では、男女差が顕著に表れた。気にせず外せる人は、男性では24.9%と女性より7ポイント以上多い。一方、外したくない派は、女性のほうが男性より10ポイント近く多いことがわかる。

そもそも男性のほうがマスクへの拒否感が強く、脱マスク願望が強い傾向がありそうだ。

個人の判断マスク


関連記事:丸山桂里奈、“マスク外す・外さない問題”に私見 「難しすぎない?」

■高齢者も「外したい」意向

なお、世代による差は男女差ほど大きくない。気にせず外せる人は30代で最も多く24.1%。外したくない人は40代が最多で30.8%だった。

また、「外したいが外しづらい」は60代が58.5%で、重症化リスクが高いとされる高齢者が必ずしもマスクを着用し続けていたいと考えているわけでもない傾向も見受けられる。

・合わせて読みたい→「個人の判断」が基本となるマスク着用 5類引き下げ以降の対応を調査したら…

(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

調査期間:2023年2月10日~2月12日 対象:全国10代~60代男女905名(有効回答数)

【Amazonセール情報】ココからチェック!