「接客は笑顔命」がポリシーの店に解雇された女性 DVで歯を失った上の悲劇

事情は説明したのに、「接客に不向き」と判断されてしまった。

笑顔

元夫に殴られ、大事な仕事まで失うはめに…。コンビニ店員の悲しい経験談に『The Daily Star』など海外メディアが注目し、内容を伝えた。


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■暴力に苦しんだ女性

アメリカ・オハイオ州でコンビニ店員として働いていた女性は、気性の荒い元夫のせいで苦労が絶えなかった。一度は玄関の電気を切り忘れて激しくキレられ、顔面に頭突きをくらって前歯を失ったことも。そのせいで外見が変わってしまったが、女性はきちんと出勤してまじめに働いた。

しかしある日、女性はいきなりコンビニの上司に呼ばれ「あなたはもう来なくていい」「クビだ」と解雇を宣告された。

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■まさかの解雇理由

仕事ぶりに問題はなく、同僚からも信頼されていた女性。しかし前歯を失ったせいで店側は「笑顔が美しくない」と判断し、店員として働かせることを拒否したのだ。

女性が働いていたコンビニのポリシーは、「お客様を温かくお迎えする完璧な笑顔は必須」。深い事情があったことも説明したが、店側は女性について「接客に必要な条件を満たしていない」と考えた。


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■入れ歯は作れず…

入れ歯を作りたいのは山々だが、女性が加入している保険では費用をまかなえない。いきなり仕事を失い困った女性はSNSを更新し、店の名前や解雇されるまでの経緯を公表した。

「上司は、私のつらい過去なんてちっとも理解してくれないのです」「別の職場を探せばいいと言われた」と、突き放されたことを明かした。


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■同じような経験談も

「大事なのは仕事ができるかどうかであって、外見ではない」と主張する女性だが、実際に笑顔にこだわる店は確かにあるようだ。コメントの中には、「私は『笑顔がない』という理由でクビになったことがある」「笑わないせいで『情熱がない』と怒られた」といったものもある。

「接客業では笑顔が命」という店は、日本でも多い。店員の第一印象で店そのものに対するイメージが変わることも、実際に珍しくない。

ただ入れ歯を買うまでマスクで口元を隠させるなど、女性を守る方法はあったはずだが、それでも冷たくあしらったために店名まで公表され、イメージはもっと悪くなったようだ。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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